連載「暮らしとつながるサプリメント」第2回

サプリメントのメリットを上手に活用して薬の効能をサポートしよう!

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 もう一つは、カルシウムと骨粗しょう症治療薬のビスホスフォネート系製剤の併用だ。ビスホスフォネート系製剤は、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制するので、低カルシウム血症を引き起こすおそれがある。

 体内のカルシウムの99%は骨に、残りの1%は血液中や細胞内に含まれる。この1%のカルシウムが筋肉の動きや心臓の働き、ホルモンの分泌や血液凝固など、骨以外のところでとても重要な働きをしている。

 そのため、血液中のカルシウム濃度は常に1%になるように調整されており、この濃度が低下すると、骨に貯蔵されたカルシウムを融解して血液中に送り、カルシウム濃度を一定に保とうとする。

 しかし、ビスホスフォネート系製剤は、骨からカルシウムが出ていかないようにするため、食事からのカルシウムの摂取量が少ないと、血液中のカルシウム濃度が低下するおそれがある。それを防ぐために、カルシウムのサプリメントで補充することが有用になる。

 ただしこの薬剤、はミネラルなどと一緒に摂ると吸収が悪くなるとされているので、同時摂取は避け、30分~2時間程度の間隔を置いてカルシウムを摂ること、また1回の摂取量は500mgを超えないことという注意点を守らなくてはいけない。

 サプリメントのメリットを理解して、上手に活用できれば、薬をサポートすることも可能なのだ。


連載「暮らしとつながるサプリメント」バックナンバー

後藤典子(ごとう・のりこ)

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会理事長、農医連携ユニット理事。同志社大学文学部卒業後、編集プロダクションを経てジャーナリストに。政治・経済評論をテーマにした取材・執筆を主軸としてきたが、サプリメントの取材をきっかけに市場の歪んだ情報の蔓延に義憤を感じ、生活者のための公正中立な情報の必要性を痛感。2001年、NPO日本サプリメント協会を発足、中立な情報機関として活動を始める。書籍の発刊や、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど、マスメディアにおいて執筆・評論・コメントを行うとともに、生活者や企業を対象とした講演活動を通じて、ヘルス・プロモーションの啓発に努める。現在、農と医をつないで健康と食の問題を検証するプロジェクト「農医連携ユニット」に関わるとともに、「日本サプリメント協会」を通して生活者の健康リテラシーを向上させるための情報活動を行っている。

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