連載第9回 -5歳を実現する、50歳からのエクササイズ

汗をかきにくい人が増えている! ニオイもベタつきもしない「良い汗」って何だ?

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 汗の原料は血液です。血液は汗腺に取り込まれると、そこでろ過され、水分以外の成分(ミネラルなど)は再び血液中に戻されます。ところが、汗腺の機能が十分に働かないと、ミネラルの再吸収がスムーズに行われなくなります。そして、汗と一緒にミネラルが排出されてしまう。

 この汗は皮膚にもともといる菌の養分になるため、体臭の原因となります。また、体からミネラル分が失われることで体調不良(熱中症など)にもつながります。ちなみに「良い汗」は、成分のほとんどが水分。さらっとしていて、ベタつきやニオイが少ないのです。

 活動する汗腺が減ると、全身ではなく顔やわきの下など身体の一部だけで汗をかいて、体温を調整するようになります。汗っかきと思い込んでいる人のなかには、全身の汗腺が衰えているため、特定の箇所だけに汗が目立ってしまうケースもあるようです。

 日ごろから汗をよくかくようにしていれば、休んでいる汗腺も活動を始めます。岩盤浴やサウナ、半身浴、適度な運動、また、私がレッスンを担当している「ホットヨガ」などがおすすめです。どれも、それほど辛くはありません。"活動する"汗腺が増えれば、「良い汗」が作られるようになります。

連載「-5歳を実現する、50歳からのエクササイズ」バックナンバー

五十嵐あゆ子(いがらし・あゆこ)

タイ式ヨガ「ルーシーダットン」マスターコース認定インストラクター。Hot Yoga & Fitness Space Gillで指導。身体運動学を学び、整形外科病院などにも勤務。アスレチックリハ(運動療法)担当トレーナーとして活動、リハビリ、運動指導、医療講演など行う。その後、メディカルフィットネスクラブでフィットネスインストラクターを兼務。現在、株式会社ドリームゲートの専務取締役兼インストラクターとしてフィットネスクラブの運営、ヨガレッスン、パーソナルトレーニング、キッズ~ジュニアの運動指導、健康講座などを行っている。

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