子どもは親の目の届かない"危険な遊び"で成長する~自由な遊びが身体活動量を増やす

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 また、米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン医療センター小児研究センターのRebecca Berry氏も、「子どもには大人の邪魔が入らない活動が必要だ」と述べる。

 大人はついつい遊び時間を主導し、ルールを教えて、言うとおりに守る子を「いい子」とする。だが、常に大人が主導してルールを定めてしまうと、子どもは自分に自信がもてずに「外部」に頼るようになってしまう。

 もちろん親は子どもが過ごす環境の安全性を確保する必要があり、また、子どもには個人差がある。しかし、公園の中でも「だめ、降りなさい!」「もっとゆっくり!」などという親の声がよく聞かれると、Brussoni氏は指摘する。

 子どもには個人差があり、特に危険を好む子もいるため、親は我が子の「資質」を考慮する必要がある。しかし、転んだり、膝を擦りむいたり、心を傷つけられたりすることを一切させてもらえない子どもは、未知のものはすべて危険だと解釈し、困難に立ち向かう自分の能力に疑いをもつようになってしまうこともあるという。

 また、大人と同じように、子どもにも「誰の指示も受けない時間が必要だ」と、Brussoni氏は指摘している。

 四六時中、親の目を気にしてしまう現代の子どもたち。大人は、口うるさくなんでも禁止して、監視しようとする前に「自分たちが現代の子どもだったら」と一度立ち止まって考えてみる必要があるだろう。
(文=編集部)

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