子どもには絶対に使ってはいけない生活用品 連載3回

危険な洗濯洗剤や柔軟剤が、子どもたちの皮膚炎やアレルギーの原因に!

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子どもの衣類を洗濯するときは、洗剤や柔軟剤に含まれる合成化学物質に注意

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 洗濯用の洗剤や柔軟剤の多くには、人体に悪影響を与えるさまざまな合成化学物質が使われています。そして、洗濯後もそれらの成分が残り、肌荒れやアレルギーを引き起こす恐れがあります。ですから、皮膚の敏感な子どもの下着や衣服には、強い洗浄力や増白効果を強調した洗剤・柔軟剤は使っていけません。

 洗浄力が最も強い洗剤は、「陰イオン系合成界面活性剤」を主成分にしたものです。

 その代表としてあげられる直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩は、通称「LAS(ラス)」と呼ばれています。非常に強い洗浄力がある一方、毒性も強力です。皮膚のたんぱく質を破壊する作用だけでなく、胎児に異常をきたす催奇形性作用があるのではないかと疑われています。さらにLASは、生分解性が悪く、河川、湖沼に流れ込むと水生生物などに悪影響を与えます。同じくアルキル硫酸エステルナトリウム(AS)も、洗浄力は強いものの皮膚障害やアレルギーを引き起こすことが指摘されています。洗浄力や「白さ」を強調した宣伝をする洗濯用洗剤のほとんどは、この2つのどちらかが主成分になっています。

 さらに「非イオン系合成界面活性剤」も注意が必要です。洗浄力の強い洗剤に使われる「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」には、たんぱく質の変性作用があり、アレルギーを起こすと指摘されています。

また、「白さ」を強調する洗剤類には、「蛍光増白剤」がよく使用されています。これは洗濯物を白く輝かせる染料の一種です。洗濯物に付着しないと用をなさないので、「すすぎ」をしても落ちません。経済産業省は蛍光増白剤について、「乳幼児用製品にはできるだけ使用を避ける」よう警告をしています。

 では、どのような洗濯洗剤を使ったらいいか?

 子どもの下着や衣服の洗濯には、肌のたんぱく質を破壊する恐れのある合成化面活性剤が含まれる製品は避け、肌にやさしい「脂肪酸カリウム」を洗浄成分とする洗剤が最適です。脂肪酸カリウムは石鹸の成分です。つまり、子どもの衣類には洗濯用石鹸を使うのがベストだということです。液体石鹸、粉石鹸とあり、洗浄力も十分にあります。

柔軟剤を使うなら無香料か成分が明らかなもの

 洗剤と一緒に洗濯機へ入れ、衣類などの肌触りをよくするのが柔軟剤です。柔軟にさせる成分は、アルキルアミドアミンやジアルキルアンモニウムなどの「陽イオン系合成界面活性剤」です。帯電防止作用が強い物質で、長期間、衣類に残留することで静電気を防ぎます。そのため、静電気対策に使用する人も多いようです。

 しかし、陽イオン系合成界面活性剤は、皮膚障害や粘膜障害を起す可能性があります。特にジアルキルアンモニウムは、殺菌作用が非常に強い物質であり、皮膚への影響も強く懸念されます。子どもの衣類には使わないほうが賢明です

 最近の柔軟剤は、香りが非常に強くなっています。それに伴い、「隣人が使っている柔軟剤で喉が腫れ頭痛を起こした」「駅員の制服から出ているらしい香料で具合が悪くなった」といった、柔軟剤による健康被害も聞かれるようになりました。

 柔軟剤の成分表示には「香料」とあるだけで、香料にどんな化学合成物質を使っているかは不明です。香りの成分によっては、化学物質過敏症の原因になるので、柔軟剤を使うなら無香料か、どのような香料の成分かが明らかにされている製品にすべきです。


郡司和夫(ぐんじ・かずお)
フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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