連載 病理医があかす、知っておきたい「医療のウラ側」 第2回

EDになりたくなければ禁煙すべし!? ED治療に禁煙は不可欠!

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 EDの治療薬として華々しく登場した薬が「バイアグラ(Viagra)」だ。この薬は、VIPとは別の勃起誘発物質(一酸化窒素によって細胞内に増加するサイクリックGMP)の分解を防ぐことで効果を発揮する。つまり、勃起を長く保てるのだ。

 この命名はなかなかしゃれている。Viagraとは、生命を意味する「vita」とナイアガラ=「Niagara」の合成語。ナイアガラの滝のように激しい"いのち"を与える薬なのだ。

 山之内製薬から脳代謝賦活剤として発売されている「エレン」という錠剤は、勃起する副作用が知られている。この効用は、どうやら陰茎におけるVIPの放出作用によるらしい。滋養強壮によいとされる朝鮮人参エキスにも、VIPに類似した物質が含まれているという。

 しかし、VIP軟膏なる奥の手は、残念ながら無効である。なぜなら、陰茎海綿体組織は、結合組織性の厚い白膜で包まれており、塗り薬の成分は中までとうてい染み込まないからである。

 VIPを過剰に産生する腫瘍が膵臓や副腎髄質に発生すると、大量の水様性下痢が認められる。国立がん研究センターの、とある先生の談話を最後に紹介しよう――。

 あるとき、VIP過剰症状を示す男性患者さんに尋ねた。「もしかして、立ち(勃起)ませんか?」と。すると主治医と患者さんの双方から、ひどく叱られたそうだ。「こんなひどい下痢なのに立つわけないだろう!」。

HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

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