「アイスバケツチャレンジ」で有名になった「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」リスクが高い職業とは?

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世界で1700万人が参加した

 氷水でもかぶりたい! ――。連日、猛暑が続いている。朝から気温が30度を超え、昼前には35度に達している地域も少なくない。外出時だけでなく、室内でも水分補給を行い、熱中症に対して充分な対策が呼びかけられている。

 昨年の今頃、著名人が氷水をかぶる映像が大流行していたことを覚えているだろうか。そう、「Ice Bucket Challenge(アイス・バケツ・チャレンジ)」だ。発症すると徐々に手足が動かなくなる、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」という難病の認知度を高める目的の活動で、指名された者は氷水をかぶるか、100ドルをALS協会に寄付するかを選ぶというもの。

 "チャレンジャー"は、次のチャレンジャーを3人指名するため、チャリティーの輪は3倍速で広まった。欧米ではTwitterなどのソーシャルメディアを中心に広がり、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏やTwitterのディック・コストロ氏、Microsoftのサティア・ナデラ氏らが、氷水を頭からかぶった。CEOだけではなくスポーツ選手や政治家、歌手や俳優らも参加。日本でも、ソフトバンク社長の孫正義氏や秋元康氏、浜崎あゆみら多くの著名人が参加した。

治療法確立まで一過性のキャンペーンで終わらせない

 ALSに限らず難病支援の輪は広がったが、「物事の本質を捕らえてない」「表面的なお祭り騒ぎ」「売名行為」などと批判する声もあがった。「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮から指名されたタレント・武井壮は、氷水を頭からかぶることを辞退。Twitterに「その代わりにALSに限らない難病支援に、水不足や衛生に関する支援に、飢饉に関する支援に、さらに東北で被災された方々への寄付などにその思いを回します」と綴った。

 チャリティー・イベントの宿命かもしれないが、難病を"知る""考える""支援する"という契機になったことは違いない。実際、ALS協会には、これまでにない多額の寄付が寄せられた。あれから1年、7月15日、米ALS協会が集まった寄付の金額や使途を明らかにした。

 このキャンペーンの参加者は世界で1700万人を超え、米国では250万人が総額1億1500万ドル(約142億円)をALS協会に寄付。同協会によれば、災害被災者支援などの募金を除いて1度にこれだけの寄付が集まったのは恐らく初めて。一過性のキャンペーンで終わらせないために、「治療法が確立されるまで毎年8月にこの運動を実行し続けよう」と訴えている。

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