世界第1位の美容整形大国ブラジルでマラドーナが"ママドーナ"に大変身!?

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すっかりオネエになった神様マラドーナ Youtubeより

 サッカーの神様、元アルゼンチン代表のマラドーナが、3月の初めにベネズエラのテレビ番組に登場したとき、世界中のサッカーファンが呆然、そして大混乱!。なんとかつての凛々しき戦士マラドーナがまるでオネエのような中性的な顔立ちで微笑んでいるではないか。

 目の下のシワは取れ、太り気味だった二重アゴは無くなり、顔色もファンデーションをしているかのように白く滑らか、耳のピアスが目を引く。プックリとした唇はもうおばさんそのもの。これをドイツのビルト紙は「ママドーナ」という見出しで紹介した。Youtubeで紹介された画像には日本でも「マラドーナがオカマになった」、「おばさんみたい」、「オマエはジャイアンか!」と大反響だ。

 実は日本では意外に知られていないが、ブラジルは世界有数の美容整形大国だ。2011年の国際ランキングでも手術件数を見ると1位アメリカ、2位ブラジル、3位中国、4位が日本となっている。ところが、2013年に行われた美容整形手術の総件数で、これまで最も件数の多かった米国を抜いて世界第1位となった。世界で行われた整形手術1150万件のうちブラジルの手術総件数は149万件で米国の数字を4万件以上上回っている。これは、全世界の整形手術のうちの約13%がブラジルで行われていることを意味する。ちなみにブラジルと米国の2国だけで、世界中の整形手術のうちの約3分の1に相当する。この報道はブラジル紙エスタド・ジ・サンパウロ(O Estado de Sao Paulo)が公式の数字として発表したものだ.

総手術数ではブラジルが世界一、人口比では韓国がトップ

 一方、AFPによると、この美容整形大国ブラジルで最近驚くべき法案が可決されたという。ブラジル・リオデジャネイロ州の州議会で、犬と猫への美容整形手術を禁止する法案が可決されたのだ。法案は、尾の一部を切り落とす「テールドッキング」や猫の爪の除去、犬の断耳などを禁じる内容で、保守派の議員らが推進してきたものだ。ブラジルの全国獣医学評議会がこうした施術の違法化を求める決議を会報誌で発表し、実践した獣医師は登録を抹消すると表明し、サンパウロ州では、化粧品のための動物実験が今年1月に禁止されている。

 動物に対する美容整形禁止はもちろん動物愛護の観点からは理解できる。昨年も動物愛護団体の抗議グループが医薬品研究所に押しかけ、動物実験用のビーグル犬200匹を解放するという騒動が起きているのだ。しかし、世界一の美容整形大国での犬猫の美容整形禁止。なんとも不思議な事態となっている。

 ちなみに総手術件数ではブラジルがトップに立ったのだが、人口1000人当たりの美容整形手術のデータを見ると。実は韓国が世界のトップとなる。一般に韓国では、容姿が良くないと進学や就職に不利と考える傾向が強く、親が子供に美容整形を勧めることも珍しくない。風潮として躊躇せずに美容整形を受ける人が多く、1人で複数回の手術を受けるケース少なくないため対人口比では世界トップになるのだ。ブラジルと韓国、いったいどっちが本当の美容整形大国なのか難しいところだ。

 話はマラドーナに戻って、ブラジルの美容整形で最も人気が高いのが脂肪吸引術とシリコン豊胸手術。顔と鼻に関する手術も人気が高まっており、ヒップアップを目的とした豊尻手術の手術件数が伸びているという。

 今回マラドーナのテレビ出演で話題となったのはその顔だけだったのだが、実は密かに豊胸手術や豊尻手術を受けていたら......。そうなると文字通りの"ママドーナ"になってしまう。マラドーナファンの心境はあまりにも複雑すぎる。
(文=編集部)

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