薬剤師、栄養学博士(米AHCN大学)、ボディトレーナー、一般社団法人国際感食協会代表理事、ハッピー☆ウォーク主宰、NPO法人統合医学健康増進会常務理事。1959年、千葉県生まれ。明治薬科大学卒業。薬剤師として医療の現場に身を置く中で、薬漬けの医療に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を活かし、薬に頼らない健康法を多方面に渡り発信している。その他、講演、セミナー、雑誌等での執筆も行っている。最新刊『薬を使わない薬剤師の「やめる」健康法』(光文社新書)が好評発売中。
これまでの連載で、処方薬やワクチン、市販薬などにより、重大な副作用が起こる可能性があることを述べてきた。また、薬は病気を治すものではなく、症状を抑えるだけのものだということにも言及してきた。 私が白衣を脱ぎ、「安易に薬に頼ったり常用したりするのはやめよう」「薬は必ず手放…続きを読む
胃薬は頭痛薬と同様、比較的に身近な薬だ。少しでも痛くなったり違和感を覚えたりすると、つい手が伸びてしまう人も多いのではないだろうか。 胃痛には2種類のタイプがある。ひとつは胃酸が出過ぎることによって症状が現れる痛み。もうひとつは、それとは反対に胃酸の分泌が減少し、消化…続きを読む
2015.08.17
いまだに大病院などで問題になっている"3時間待ちの3分診療"。患者の中には、たとえ診察時に医者が一度も目を見て話さなかったとしても、「有名な先生に見てもらった」と満足している人もいるようだ。 また、どんなに診察時間が短くても「医者は難しい国家試験を突破した医療のプロフェ…続きを読む
2015.07.26
近年、ADHD(注意欠陥・多動性障害)など発達障害と診断される子どもが増えている。ADHDの特徴は、集中力や注意力に欠けたり、衝動性や多動性が見られたりすることだ。詳しい原因はわかっていないが、脳の機能障害ではないかといわれている。 しかし、以前はADHDという名前の病…続きを読む
会社員には年1回の受診が義務付けられ、自営業者にも同頻度の受診が推奨される健康診断――。 血圧や尿酸値、中性脂肪値、骨密度など、すべての項目に基準値が設定され、その範囲内に収まらないと、自覚症状がなくても多くの場合、「異常」や「病気」とみなされてしまう。また、そうした基…続きを読む
近年、40歳を超えると骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のリスクが喚起されるようになり、5年刻みで節目検診を行う自治体も多くなってきた。しかし、かつては「骨粗鬆症」と呼ばれる病気など存在はせず、約20年前に、いきなりこの病名が登場したのである。 骨粗鬆症の大きな指標には次の…続きを読む
これまでさまざま薬の危険性について述べてきたが、肩こりや腰痛の時に使用する湿布などの貼り薬や塗り薬に関しては、あまり"薬"だと意識せずに使っている人も多いのではないだろうか。当然これらも薬であり、身体にとっては紛れもなく異物である。 貼り薬や塗り薬など、皮膚から薬を吸収…続きを読む
すり傷や切り傷ができたら、消毒薬を塗り、絆創膏やガーゼで覆うことが常識だった。消毒薬が傷口にしみても、泡が立つ様子を見て「効いている」と安心していた人もいるだろう。しかし最近、消毒薬の傷口への使用が身体の免疫力を弱めることが明らかになり、従来の認識が覆されようとしている。…続きを読む
咳、喉の痛み、鼻水、発熱......。誰もが経験したことがある風邪のつらい症状。そんなとき、日本人の多くは「仕事に支障をきたすから薬を飲もう」「家事ができないと困るから病院に行こう」と考える。 だが、こうした「風邪薬は風邪を退治してくれる」「医者が風邪を治してくれる」と…続きを読む
ストレスが蔓延する現代社会で、年々増え続けているうつ病患者。「うつ病を疑ったら早めに専門家の診断と治療を受ける」ということが、日本でも暗黙の了解となりつつある。うつ病の治療は「休養」「薬物療法」「精神療法・カウンセリング」の3つが基本といわれているが、なかでも中心となるのが…続きを読む
近年、処方薬や市販薬の副作用を回避するために、漢方薬を服用する人が増えている。日本の病院では西洋医学に基づいた医療が提供されており、たいてい西洋薬を取り扱っているが、漢方薬を処方してくれるところもある。 漢方薬は、個々の患者の体質や病態を考慮して処方される。その際のモノ…続きを読む
薬には、医師の処方箋が必要な「処方薬」と、ドラッグストアや薬局で気軽に買える「市販薬」の2種類がある。 処方薬は、医師が一人ひとりの患者の症状に合わせて、薬の量や種類を調節するものだ。医師の指示に沿って服用することが求められ、自分の勝手な判断で量や期間の変更をしてはなら…続きを読む
「新しい」という言葉には魔力がある。薬の場合も「新薬」と言われると「効果が高い」と錯覚し、大きな期待を抱く人も多い。 しかし、新薬は「その薬を飲んだことのある人が少ない」ということでもあり、新薬を使用することは、まるで自分が実験台になるようなものだ。すでに新薬しか治療手段…続きを読む
前々回、インフルエンザワクチンの副作用リスクに言及したが、今回は子宮頸がん予防ワクチンについて触れてみたい。 子宮頸がん予防ワクチンはHPV(ヒトパピローマウイルス=ヒト乳頭腫ウイルス)ワクチンとも呼ばれ、発がん性のあるHPVのうち、子宮頸がんになるリスクの高い「16型…続きを読む
インフルエンザのウイルスに感染前、予防目的で投与するのがワクチンなら、感染後に病院で処方されるのが、タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬だ。 しかし、これらの薬剤は、決してウイルスを「消滅させる」ものではない。ウイルスの「増殖を抑制する」だけである。それなのに、症…続きを読む
今年もインフルエンザの季節がやって来た。学校や勤務先から、インフルエンザ流行前にワクチン(予防接種)を受けるよう促され、半ば義務感から、あるいは、あまり深く考えることなく接種したり、子供に受けさせたりしている人もいるだろう。 だが、「ワクチンさえ打てば大丈夫」という考え…続きを読む
2014.12.25
「最初は薬の効果がはっきりと出ていたのに、毎日飲んでいたらだんだん効かなくなった」「以前は1錠で十分だったが、今は2錠飲まないと効かない」という経験を持つ人は少なくない。 このように、同じ薬を飲み続けることにより、体に抵抗性ができ、薬の効果が低くなることを耐性と呼ぶ。同様…続きを読む
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前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』
毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。
あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…
(医)スターセルアライアンス スタークリニック …
ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…