「夜勤」は寿命を10年以上縮める? 夜勤が招く流産、肥満、がんのリスク

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

夜勤は寿命を10年以上縮める?

 コンビニ従事者に多い、シフトワーカー(交代勤務者)の健康リスクにも触れておこう。不連続・不規則な日勤と夜勤の多いシフトワーカーの場合、脳卒中などの「冠動脈疾患での死亡リスク」は日勤労働者の2倍以上。また、前立腺がんは3.5倍、乳がんは2.6倍との統計データもある。国際がん研究機関(IARC)が、シフトワークを「発がんリスクの高い危険因子」と見なしているのもうなづける。

 フランス政府の委託で約2万人の交代勤務労働者を対象とした調査を担ったヴィスナール教授は、「夜勤者は寿命を10年以上縮める」と言い切っている。夜勤は長くなればなるほどイライラや意気消沈、不眠、胃病などの症状が現われ、それらが短命の理由になるというのだ。

 24時間営業における問題では、「労働力確保」以前に「働き手の健康リスク」に目を向ける議論が必要だ。
(文=編集部)


バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子