発達障害児に不足する療養環境 オーダーメイドの早期療育が不可欠

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

母親に笑顔が増えると、子どもも笑顔となる

3.母子関係
 目が合わない、抱っこができない、眠らない、偏食がはげしいなど発達障害児を持つ母親の苦労は計り知れないほど多々あります。

 発達わんぱく会では、あえて送迎を行わず、母親に直接教室に連れてきてもらい、母親と事業所との接点をつくることで母親へのアプローチを行います。毎回の療育の最後に設定されるフィードバックの時間で、まずは母親の話を聞くことに専念し、母親の考えを整理するところから始めます。

 初めは「自分のことよりも子どものため」にという思いで来られる場合がほとんどなのですが、専門家がじっくり話を聞き、また同じ発達障害児を持つ母親達のコミュニティを持つことで、自然と不安やストレスをリリースし、母親にも笑顔が増えていきます。母親に笑顔が増えると、子どもの笑顔が増えます。子どもの気持ちが安定し、他者や周囲の環境に対して興味を拡げるようになります。

4. 子どもも母親もこんなにも変わる!
 発達わんぱく会では、保育士・臨床心理士・臨床発達心理士・言語聴覚士・音楽療法士・作業療法士・幼稚園教諭など、専門性のあるスタッフがチームを作って一人の子どもを担当します。今年の春からは、資格保持者が半分以上であることが法的にも事業所の最低基準となりました。

 専門性を生かして子どもを深く理解することで、より効果的で効率的な成果に結びつくことを、子どもの顕著な変化によって実感することができます。具体的な変化の例としては、

・笑顔が増え、発達わんぱく会に通うことを楽しみにする
・嬉しい気持ちを共有する言葉が出る(ママー見てー、など)
・椅子に30分座れるようになる
・友達の名前を呼ぶようになる
・柔軟性が出る(ゲームの負けを受け入れられるようになるなど)
などがあります。

 以上のように、発達障害を持つ子どもにとって、周囲の環境が与える影響は、その後の人生をも左右し得る重要なものです。発達わんぱく会では、児童発達支援事業所の開設支援コンサルティング事業を行っていますが、このように、質の高い療育を行える事業所を増やしていくことが、発達わんぱく会の理念でもある「すべての子どもが発達障害を持って生まれても豊かな人生を送れる社会をつくる」ことへ繋がっていくと信じています。

『すべの子どもが発達障害を持って生まれても 豊かな人生を送れる社会をつくる』
発達わんぱく会の理念は、みなさまの温かいご理解とご支援により支えられています。
当法人の活動へのご寄付をお願い致します。
http://www.wanpaku.org/donation/index.html
(文=小田知宏~NPO法人 発達わんぱく会理事長)

医療ガバナンス学会発行「MRIC」2018年10月3日より転載(http://medg.jp/mt/)

胃の不快感の多くは実は「機能性ディスペプシア」という病気
日本初の『胃弱外来』開設」後編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

前編『大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善』

胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があっても、検査の結果異常がないと診断され悩みを抱える患者さんが少なくない。こうした胃の悩みを抱える人たちのために開設したのが胃弱外来。患者さんの多くは新しく認知された『機能性ディスペプシア』や『胃食道逆流炎症』などの疾患だ。その具体的な治療法について話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京…

高橋現一郎

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボー…

村上勇