認知症は「50歳で血圧高め」でリスク上昇! 健康寿命の明暗は「中年期に正常な血圧」

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健康寿命を延ばすには中年期の血圧を正常に保つこと

 Abell氏によると、高血圧は一過性脳虚血発作(TIA)や脳白質の損傷、脳への血流不足などを引き起こす可能性が指摘されているという。

 また、この結果から、中年期の早くから血圧が高い状態が続くほど認知症リスクは高まることが示唆され、「健康寿命を延ばすには中年期の血圧を正常に保つことが重要だ」と同氏は強調している。

 専門家の一人で米アルツハイマー病協会のHeather Snyder氏は、この結果は脳と心臓の健康は直接関係するとした既存の報告を裏付けるもので、「認知症予防のためにこの結果をどう生かしていくべきか、真剣に考えるべきだ」とコメントしている。

 その一方で、米マウントサイナイ医療センターのSam Gandy氏は「一定の年齢を過ぎると血圧を下げても認知症を予防できない可能性が示されている」と話す。

 そして、「血圧が高い状態が長期間続いた人は、身体がその状態に慣れていて、血圧を下げるとかえって認知機能に悪影響が出る可能性がある」とも述べている。

 いずれにしても脳の機能維持の秘訣のひとつは、正常な血圧の管理に努めることなのかもしれない。
(文=編集部)

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