野鳥の鳴き声で難聴チェックできるアプリが登場 アラフィフから始める難聴検査

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ヤブサメの高音が聴き取れないヒトは…

 聞けば、このヤブサメのさえずり。その高音の鳴き声こそ、ヒトが齢を取ると聴こえづらくなる音の代表格というのが、野鳥愛好家の間ではつとに有名なんだそうな。そして何を隠そう、難聴の早期発見に活かそうという聴き鳥テストのアイデアも、この「ヤブサメ効果」の産物らしい。

 加齢性難聴の始まりは一般的に「50歳前後」からといわれる。さらに「65歳の壁」を越えると、日本人の約半数は「言葉の聞き取り」が難儀になっている、との加齢因果説もある。つまり国民の9人に1人が「聴き取る力」に問題あり、という計算になるわけだ。

 しかも、この難聴問題を放置した場合、認知症の発症率が高まるとの研究報告も示唆されている。2015年1月、政府が策定した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」においても、難聴が「認知症発症の危険因子のひとつ」に挙げられている所以だ。

 ヤブサメの声をクリアした後、さらに下へとスクロールしてみたら「もし鳥のさえずりが聞こえなかったら?」というヒトに向けて、こんな助言が記されてあった。

「聴きとる力が低下しているかもしれません。難聴の早期対応は認知機能低下の予防につながる可能性があります。耳鼻咽喉医の診察をおうけになることをおすすめします。」

 加齢と難聴!? ワタシ、まだ20代よ、聴き鳥テストとか早すぎるぅ、無縁だわ――。そんな現役バリバリ組こそが「スマホ難聴」世代。加えて、女性ホルモンや自律神経のバランスが乱れがちな20~30代の女性層にこそ、耳の中のリンパ液が過剰に分泌する「低音難聴」が急増中だ。

 ひと昔前の昭和CMに「今日、耳、日曜」という流行フレーズがあったが、大切な耳の健康を侮るなかれ。若い女性こそ、たまにはこの聴き鳥のさえずりで自己診断し、耳を休めるきっかけにするのも一考かも。
(文=編集部)

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