糖尿病・心臓病・喘息・腰痛……慢性的な病気に悩む人が運動を始める際の4つの秘訣

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

心臓病・腰痛・関節炎・糖尿病・喘息、それぞれの運動効果は?

 また、それぞれの慢性疾患患者が運動で得られるベネフィットは次のとおり。

●心臓病:定期的な有酸素運動とインターバルトレーニング(間欠的運動)の効果は、特に心臓で大きく、心血管系のフィットネスが増強される。

●腰痛:体幹トレーニングを行うと脊椎の周辺の筋肉が強化され、脊椎の支えが安定する。

●関節炎:運動すると関節を支える筋肉が強化され、身体を動かしやすくなる。同時に筋肉のこわばりも改善する。

●糖尿病:運動をするとインスリンを効率的に利用できるようになり、血糖値が低下する。

●喘息:運動により発作のコントロールが楽になる。

 慢性疾患の管理のため、しばらく運動を止めていた患者は、どの運動だったら安全で、どのような安全対策を講じておくべきか、また、めまいや息切れ、胸痛など、どのような症状が現れたら運動を止めるべきなのかを、事前に医師に相談しておく必要があるという。

 Travers氏は「慢性疾患の中でも、糖尿病患者は特に注意が必要だ。運動は血糖値に影響を及ぼすため、運動時の過度な血糖値の低下を防ぐ対策などについて医師と十分に話し合う必要がある」と強調している。

 運動を始める際には、その強度にも気をつけて、運動中に会話ができる程度の軽い運動から始めるのがよいと付け加えている。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子