睡眠不足は生活習慣病リスクも高めている
論文の筆頭著者である同大学のMichelle Miller氏は「太り過ぎは、成人だけでなく子どもの間でも増加傾向が問題視されている、『心血管疾患』や『2型糖尿病』につながりうる」と説明。
また、睡眠不足が体重増加と関連するという結果は、どの年齢層でも一貫して見られた。同氏は「幼児期であっても思春期であっても、睡眠不足は子どもの肥満リスクを高めることを意味している」と指摘。
今回の研究は因果関係を証明したものではないことを断った上で、「肥満のリスク因子の中でも睡眠不足は強力な要因であることを強調するものだ」と付け加えている。
ちなみに、米国睡眠財団(National Sleep Foundation;NSF)によると、適正な夜間の睡眠時間を以下のように推奨している。
●生後4~11カ月の乳児は「12~15時間」
●1~2歳の幼児は「11~14時間」
●3~5歳の未就学児は「10~13時間」
●6~13歳の学童は「9~11時間」
●14~17歳の思春期には「8~10時間」
宵っ張りの子が増えているというが、あなたのお子さんは上記のような睡眠時間を確保できているだろうか?
睡眠時間を十分に確保するには、部屋を暗くする、余計な音を遮断するなどが有効。親が隣室で大音量のテレビを見たりしては台無し。また、寝しなのゲームやスマホは、ブルーライトが脳を覚醒させてしまうので厳禁だ。
子どもにしっかり寝てもらうためには、まずは親の生活習慣を整えることが先決だ。
(文=編集部)