シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 第18回

『ブラックペアン』 患者が母親でも二宮和也の手術はまったくぶれない!

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医師は母親を冷静に手術できるのか?(depositphotos.com)

 今回、渡海先生(二宮和也)の母親が患者となって話が進みました。毎回おいしいお米を送ってきていた母親ですね。その母親の病気は左房粘液種。しかも左房の肺静脈に取り残した腫瘍。そして和解金2000万の要求!突然の患者サイドとしてもぶれないニノの2000万の賠償金請求に思わず吹き出してしまいました。

心臓には、がんはありません。まれに横紋筋肉腫という悪性なできものができることがあります。今回の粘液腫とは良性腫瘍です。

 心筋細胞には、
①未分化な細胞がないので、細胞分裂していないためにがんができにくい
②常に収縮を繰り返しているのでがん細胞がとりつくスキがない
③心臓の中の血の温度は高いと40℃になる
④心臓からがん抑制ホルモンが出ている
などの理由からがんがないと考えられています。

 免疫をになうマクロファージ(異物をパクパク食べちゃう)は体温が38.5°になると活性化し、1℃体温が上がると免疫力が5~6倍になるそうです。一方がん細胞は42℃を超えると多くは死滅してしまうので、心臓の中では活動も繁殖もしない、ということのようです。

④のがん抑制ホルモンに関しては、国立循環器病研究センターがそのメカニズム解明のために研究を開始しています。

 良性腫瘍であるにもかかわらず、心臓粘液腫は緊急開胸オペの適応になります。なぜなら腫瘍片が脳に飛んで脳梗塞を起こす可能性があるためです。せっかく取ったのに左房の肺静脈に取り残しがあった渡海の母には急いでオペを組まないといけないのです。

現実でも国産の手術支援ロボットの開発が大詰め

 国産初の手術支援ロボットダーウィン。その名は「カエサル」。ガイウス・ユリウス・カエサル(英語読みではジュリアス・シーザー)からとったとのことでした。有名な『ブルータスお前もか』という言葉は、カエサルが刺殺された際に、自分を裏切った腹心の一人にかけた言葉です。ブラックペアンにも通ずるものが!(おそらく関係は無いと思いますが……)

 実際の国産ダビンチは今年、器具の曲がる手術ロボの試作品が完成したそうです。アームが棒状で曲がらないという従来のダヴィンチの欠点を改善すべく開発がすすんだとのこと。

 将来的には傷が臓器に触れた感じが医師の手に伝わる触覚機能の追加やAIによる自動手術も目指すそうで、ますます人術はいるのかいらないのか、わからなくなってしまいます。

 どうも失敗の多い高階先生。やはり今回もやらかしてくれました。患者のためを一生懸命に考えるのに、失敗ばかり(笑)!ニノがいないとこの医師はオペをしてはいけません!

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