不妊治療の最新知見 子宮内フローラから卵巣凍結まで高度生殖医療(ART)を知る

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妊孕性を残すために、卵子・受精卵・卵巣凍結も

 妊孕性(にんようせい)とは、妊娠のしやすさ、妊娠する力のこと。年齢を経るごとに、卵子の質、数とも低下する。結婚はしているけれど、現在は子どもをまだ望まない場合は、受精卵の凍結が1番目の選択肢となる。

 また、がんなどで化学療法や放射線療法を受ける場合、あるいは現段階ではパートナーがいないけれど、将来は子どもを持つことを望んでいる場合などでは、卵子や卵巣自体の凍結が選択肢となる。

 卵巣凍結とは、がんの治療などで卵巣機能を失う前に、卵巣自体を取り出し凍結保存。がんの治療後に卵巣を再び体内に戻すというもの。特にがんの治療開始まで時間が短い場合、卵子を採卵するには卵巣刺激を行ったり準備に時間がかかったりするため、卵巣自体の保存が選択されるケースがある。妊孕性はいちど失ったら取り戻せないので、化学療法などを受ける前に、主治医とよく話し合うことが大切となる。

 ルイーズ・ブラウンさんが誕生してから、40年。現在は、新生児のうち20人に1人が体外受精により誕生しているとされる。努力したからといって必ずしも結果が伴うわけではないのが不妊治療だが、生殖医療の進歩は、子どもをなかなか授かれないカップルにとって大きな福音となっていることは確かだ。不妊で悩んでいるカップルは、まずは気軽に、妊活セミナーに出席してみてはどうだろう。抱えているものが整理されたり、気づきがあったり、きっと得るものがあるのではないだろうか。
(取材/文=渡邉由希・医療ライター)

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