自宅でのセルフスタイリングが20代のまま……
ひと昔前の40代と違い、現代のアラフォーはミディアムヘアからロングヘアをキープする方が多くなりました。ショートやボブに比べてスタイリングの幅があるため、似合わせが上手くいけば色っぽく見えますが、うっかりすると「昔の自分を引きずった人」に……。長い髪こそ、デザインにアップデートが必要なのです。
●アイロンを使う場合
正面から見た時、左右で各1本の太い内巻きにならないように。昔、流行った「名古屋巻き」のようなアイロン使いは、空気感やクセ毛風がキーワードとなる近頃において、最も古臭い印象を受けます。
ミディアムヘアからロングヘアでアイロンを使うなら32㎜がベスト。耳前と耳後ろの毛束は分けて、内巻きと外巻きを交互に行いましょう。毛量の多い人や直毛の場合、さらに表面と内側で分けて(つまり、片サイドだけで4パーツにブロッキング)行います。
仕上げに手のひらを下から入れて指先で崩します。このように空気を含ませると、グッと今っぽいアイロン使いが手に入ります。
●ストレート派の場合
「20代の頃より顔が大きくなってきた」と感じるのは、アラフォーなら誰でも同感できるはず。たるみが生じるようになると、輪郭が間延びして見えるのです。
この問題は髪型も大きく関係してきます。最も輪郭をぼやけさせるのがスーパーストレート。少女時代は似合っていた直毛も、大人になると不自然に見えるのは、輪郭が間延びしたから。
その反面、フェイスリフト効果を発揮するのが「ダイヤ型シルエット」です。トップとサイドをふんわりさせて、毛先をスッと収めたダイヤ型は、小顔ヘアの代表格。
顔立ちも華やかになるため、大人世代にはおすすめです。レイヤーの入れ方で、誰でも似合わせが可能ですから、ストレート派の人もトライしやすいデザインです。
アラフォー世代はヘアデザインやカラーを上手にアップデートできれば、大人にしかできない「かっこよくて品のある女性像」が意外と簡単に手に入ります。ぜひ参考にしてくださいね。
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。