ドナーのボランティア精神にも思いをはせてほしい
そして、ドナーの<ボランティア精神>にも思いをはせてほしいことも伝えた。
ドナーは、腰の骨から大量の骨髄血が採取される。仕事を休んでしばらく入院し、採取後には局所の痛みが強い場合もある。ドナーが誰かは教えてくれないが、感謝の気持ちを持ち続けてほしい――そのことを2人のお子さんを含む家族全員でシェアしてほしいとも伝えた。
私が小学校5年生のとき、大好きだった祖母を白血病で亡くした。当時、高齢者(といっても68歳)の白血病患者が、発病から半年ももったのは珍しいと言われたそうだ。もう50年以上前のことだが、白血病治療の進化には目覚ましものがある。
そしてまた、骨髄移植治療までの期間があるということは、治療前に家族全員で「骨髄異形成症候群」や「骨髄移植」を勉強できる時間があることも意味する。これも、ほかのがんと違う利点だし、それを生かさないともったいないとアドバイスした。
今後も、毎月第一土曜日に「病理医と話そう」活動を続けたいと思う。遠慮なく、事前ご予約ください。
連絡先:つつみ病理相談所
TEL:0562-85-6996 メールアドレス:pathos223@kind.ocn.ne.jp