連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」第30回

ヨガで腰痛が治った!?「腰痛」に効く人、効かない人の違いはどこに……

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あなたはどのタイプ? 治療反応性を見極めるよう

 つまり、<治療反応性がよい人>にとっては、「どの治療法を選ぶか」は小さな問題なのだ。

 それよりも、治療反応性が高いタイプか、低いタイプなのかを見極めることが重要である。さらに治療反応性が悪いタイプは、それを解決することが慢性腰痛の改善につながるひとつのポイントとなる。

 だが、治療反応性を見分けるかはとても難しい。詳細な問診などで、腰痛を引き起こす背景に<社会的な問題>が潜んでいないか、<心理的な問題>をはらんでいないか、これらを一つひとつ調べて明らかにしていく。

 慢性腰痛は非常に複雑である――。それは、慢性腰痛の起因が複数に分かれているからだ。心理的な問題がメインな人もいれば、普段の姿勢の悪習慣で慢性化している人もいる。

 だから、慢性腰痛をひとくくりにして実験しても、「よくなる人もいるし、よくならない人もいる」という結論になってしまうのである。

 あなたが腰痛に悩んでいるなら、まずは、なんでもいいから体を動かすことからはじめてみよう! それがヨガであろうが理学療法であろうが、ピラティスだろうが、大きな問題ではない。なんでもいいからアクションを起こすことが大事なのだ。

 その結果、改善しないならば、それは治療の反応性を悪くしている<別の原因>があるかもしれない。それが腰痛を慢性化させている可能性がある。

連載「国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」バックナンバー

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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三木貴弘
がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
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がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
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