連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」第28回

あなたの腰痛が慢性化するかを判定! 英国発の「9つの質問」が日本でも注目

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たった9つの質問に答えるだけで腰痛の慢性化が事前にわかる(depositphotos.com)

 腰痛がやっかいなのは「慢性化してしまった場合」である。

 ギックリ腰などで一時的に腰痛になってしまったとしても、ほとんどの場合が数日後によくなり、何事もなかったかのように日常生活を送っている。

 これは風邪や胃腸炎などと同じように、「そのときは辛かったが、適切に管理して、数日、我慢すれば治る」というのと同じような構図である。しかし、実際には何年間も腰痛に苦しんでいる人が存在している(何年も風邪に苦しんでいる人は滅多にいない)。

 腰痛が慢性化してしまう原因を考えるときに、この連載でも色々な角度から述べてきたが、重要なのは「生物医学的側面」からではなく、「生物社会心理的側面」から腰痛を考える必要がある、ということだ。

 つまり、慢性化してしまう人は、腰痛に対する考え方に何かしらの傾向がある。そのような考えから、世界的に「腰痛が慢性化してしまうかどうかを簡単なアンケートで予測できる」という考え方が広がっている。その質問用紙は、東京大学の松平浩医師によって翻訳され、日本でも使用できるようになった。

 質問用紙は「STarT Back Screening Tool(スタートバックスクリーニングツール)」と名付けられ、イギリスのKeele Universityが中心となって開発された。さまざまな面から成る9つの質問によって、その腰痛が慢性化するかどうかを「低リスク」「中度リスク」「高リスク」に分類する。

 それぞれのカテゴリーには、推奨する治療方向が提示されているため、腰痛が生じた時点でこの質問用紙に答えると、自分の腰痛の予後をある程度予想することが可能になるという仕組みだ。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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テストステロン(男性ホルモン)の存在に着眼し、AGA(男性型脱毛症)治療、男性皮膚治療、男性更年期、前立腺がんのサポート、男性不妊など、男性の外見や内面の健康に関わる様々な治療を独自の視点から行うメンズヘルスクリニック東京(東京・丸ノ内)の小林一広院長。第3回目は「男性妊活・男性力」について。
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