日本の高3の性体験の経験率は、男子が27.6%、女子が18.1%
日本の若者の性体験の経験率はどうだろう?
2013年12月、東京都幼・小・中・高心性教育研究会(井口一成会長)は、都内の公立小中高生を対象に『2014年児童・生徒に関する調査』を行った。
対象者の内訳は、小学生1050人(男子541人、女子509人)、中学生2640人(男子1253人、女子1387人)、高校生3192人(男子1477人、女子1715人)。
この調査は「児童・生徒の生理的・心理的な発達の状態や性的な行動の実態を明らかにして、学校における性教育の重要性に対する理解を深めるとともに、性に関する指導内容の適正化を図ること」を目的に、1981年から3年ごとに実施されている。
調査の結果、性体験の経験率は、中1(男子が0.8%、女子が1.0%)、中2(男子が2.2%、女子が1.1%)、中3(男子が6.9%、女子が3.4%) 、高1(男子が11.8%、女子が9.4%) 、高2(男子が21.1%、女子が16.2%) 、高3(男子が27.6%、女子が18.1%)と報告されている。
また、日本性教育協会が行った『青少年の性行動全国調査2011年』によると、性体験の経験率は、中学生(男子が3.8%、女子が4.8%)、高校生(男子が15.0%、女子が23.6%)、大学生(男子が54.4%、女子が46.8%)とするデータがある。
なお、性体験の経験率ではないが、東京産婦人科医会監事の木村好秀医師は、高校1年生を対象にした調査の結果、「男性は死ぬまで射精できる」と誤った認識を持っている男子が4割にも上ったと本サイトで報告している(参考:高1男子の4割が「死ぬまで射精できる」と思っている! 性に関しては“情報弱者”)。
性教育、性体験、セクシュアリティ(性のあり方)。人間が社会的な動物であり、人間らしく生きたいと希求するかぎり、房事(セックス)の営みが止む日はない。
しかし、その綿々たる営為は、人間を人間たらしめる至福のチャンスを与える。天から授かった良心と慈愛を忘れないかぎり。
(文=編集部)