シリーズ「脊柱管狭窄症をもっとよく知る」第3回

どうしても痛みがとれない慢性化した脊柱管狭窄症は「漢方薬」で改善!

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慢性化した脊柱管狭窄症は「漢方薬」で改善(depositphotos.com)

 長期の療養が日常生活に重くのしかかる難治性の腰痛。脊柱管狭窄症はその代表的な疾患だ。」先天的または後天的に神経が通る「脊柱管(せきちゅうかん)」が狭くなり、脊髄や神経が圧迫されるために、「腰椎(ようつい=背骨の腰の部分)」や「頸椎(けいつい=背骨の首の部分)」 の脊柱管に病変が現れる疾患だ。

 百済診療所(東京都中央区)の丁宗鐵(宗鉄)院長(日本薬科大学教授)は、脊柱管狭窄症の痛みがどうしても取れない人や、痛みは辛いけれど余り薬に頼りたくない人に漢方薬の検討をアドバイスしている。

脊柱管狭窄症による慢性的な症状には漢方薬が有効

 腰部脊柱管狭窄症による足腰の痛み・痺れは、慢性化しやすいので、長期にわたって整形外科で治療を続けている人が多い。鎮痛薬を飲んでも効果がない、薬の副作用に悩まされる、薬をやめたら症状がぶり返したなど、一進一退を繰り返して改善しない人が少なくない。

 このように現代西洋医学の治療で行きづまった人に、漢方薬が有効な場合がある。漢方薬は、薬効成分を持つ植物、動物、鉱物などの天然物である生薬(しょうやく)を2種類以上組み合わせて作った薬だ。一人ひとりの証(体質や体調)をじっくりと観察し、不調の原因がどこにあるかを見極め、その人に必要な処方を選べるため、症状に対して処方する対症療法の西洋薬とはアプローチが全く異なる。

 つまり、漢方薬は、足が痛む、痺れるという症状だけに目を向けるのではなく、その背景にある根本原因を追求して処方する。たとえば、冷えがあれば温薬や熱薬を、疲労があれば補剤を、消化機能の低下があれば脾胃薬を、精神的・神経的な乱れがあれば気剤を処方し、隠れた原因が解決できるので、症状は驚くほど改善する。

 したがって、漢方薬を処方し、患者の状態から隠れた原因を解決すれば、脊柱管狭窄症の症状も解消できる。

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