飲酒は<心のリズム>も左右!? <ビール祭り>で判明した酒と不整脈の関係とは?

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
61925325.jpg

ビール祭りの会場でデータ収集した結果……(depositphotos.com)

 何か辛いことがあった夜や、忘れてしまいたいことがある時、成人の多くはグラスを傾ける。
しかし、やがて飲み潰れて眠るまでの酒量には個人差があるだろう。その日の体調やメンタル面、飲酒歴によっても重ねる杯の数は違ってくるだろう。
 
 だが、そんな特別なシチュエーションとは関係なく、短時間での大量飲酒を行なえば誰でも(健常者であっても)一様に、心調律(心リズム)異常のリスクが著しく高まる――そんな調査結果が『European Heart Journal』(4月25日)に掲載された。

 この飲酒と心調律の関係についての調査に臨んだのは、ドイツ・ミュンヘン大学病院内科助教授のMoritz sinner氏らの研究陣。

 彼らは地元ミュンヘンで毎年秋に開催される伝統的で有名な通称「バイエルンのビール祭り」、オクトーバーフェスタに集まる愛飲家たちに着目し、その会場でデータを収集した。

祭りと酒量と不整脈

 調査期間は2015年のお祭り開催中の16日間で、3000人を超えるボランティア参加者(平均年齢35歳、うち30%が女性層)の協力を仰ぎ、「心臓の健康と飲酒パターン」を追跡した。

 調査に際しては、飲酒運転の取り締まりでも知られる呼気(=酒気)探知器での測定に加え、スマートフォンを使用した心電図の測定も繰り返し実施された。

 そこで集積されたデータ集を、今度はドイツ・アウクスブルグの地域住民を対象として行なわれた長期アルコールコホート研究の成果と比較検証するという段取りが組まれた。

 その結果、ボランティア参加者の約31%が、(陽気に飲めや騒げやの)このビール祭りの開催期間中に「心不整脈」を経験しているという事実が判明した。

 およそ3分の1を占めたその割合は、一般集団で通常みられる傾向(=1~4%)よりもはるかに高い数値に相当する。

 また、不整脈は、脈が異常に速くなる「頻脈」と逆に遅くなる「徐脈」に大別されるが、今回の調査では4分の1に過度の心臓鼓動(洞性頻脈)が読み取れた。

 だが、そんな調査結果に対し、アーマンソンUCLA心筋症センター(米ロサンゼルス)のGregg Fonarow氏は何らの驚きも示してはいない。

離島での事業継続と都市型のドミナント戦略の共存で急成長の訪問看護ST
インタビュー「訪問看護ステーション」後編:Recovery International株式会社代表・大河原峻さん

前編『自由な発想で事業を拡大!看護師が起業した「訪問看護ステーション」の成長の秘訣』
訪問看護の業界において、これまでの訪問看護の枠に囚われない自由な発想で事業を拡大し急成長を遂げている訪問看護ステーション「Recovery International株式会社」。同社を運営する河原峻氏に、今回は同社が進める離島での訪問看護事業、今後のビジョンなどについて話を聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

神戸市垂水区 名谷病院 内科勤務。1987年 産…

吉田尚弘

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

つつみ病理相談所http://pathos223…

堤寛