ネバネバ唾液をサラサラ唾液へ変える
では花粉症のシーズン、口臭を悪化させないためにはどうしたらいいのか?
飯野氏によると「朝起きて口臭がきついのはこの悪玉菌が繁殖しているせい。夜中に出る唾液の質にもサラサラ系とネバネバ系の2種類の唾液がありますが、夜中に出るネバネバした唾液には洗浄作用が少なく、口の中にたまっても悪玉菌が全然洗われず、逆に繁殖させてしまう原因になっています。ネバネバではなく、サラサラした唾液を出すためには、耳下腺や顎下腺などを4本の指(もしくは親指)で10回ほどマッサージ刺激することでサラサラの唾液が出やすくなります」と説明、このマッサージは美容にもいいという。
また、食事を抜かないことも大切だといい、空腹時ほど口臭がきつくなる傾向なども指摘。アンケートなどを通じて様々な人が空腹と口臭の関係を指摘しているとのことで、朝、昼、晩と規則正しい食事を心がけることの大切さも改めて訴えた。
意外と知られていない花粉症と口臭の関係。普段大丈夫だと思っている何気ない花粉症対策が逆に口臭の原因になっている。視点を変え、口臭の原因を自身の健康状態や環境ともう一度、照らし合わせて探ってみることで、日常の中の大きな悩みの一つ<口臭>を改善することが出来るかもしれない。
(取材・文=名鹿祥史)