尿は十分に溜めてから出す!(shutterstock.com)
冬が近づき寒くなるにつれて、<トイレが近くなってきた>とお困りの人も多いのではないだろうか。
さっきトイレに行ったのに、またすぐに行きたくなる。1回の排尿量が少なく、「ちょろちょろ」と出るばかりですっきりしない。それでいて何回も行ってしまう――。
そんな悩みは、男性の場合も、かなりの割合で共有されているものらしい。
加齢とともに増える「排尿回数」と「失禁」の悩み
ユニ・チャームが今年10月に明らかにした、男性の「トイレ事情・ちょいモレ事情」に関する調査結果によると、男性の1日あたりの排尿回数は平均6.8回。
その内訳を見てみると、20代は平均6.0回、30代は6.9回、40代は7.0回、50代は7.3回。世代が上がるにつれて、平均回数が増加することははっきりしている。
また、以前と比べて排尿の「キレ」が悪くなったという実感があるか尋ねたところ、6割以上が「ある」と回答。20代でも過半数がキレの悪さを実感し、20代の3人に2人が「残尿感」があるという結果が出ている。
年齢を重ねると、失禁の悩みもつきまとう。経済産業省が主催したイベント「Innovative Technologies2016」では、電気通信大学の「失禁研究会」が開発した「失禁体験装置」が特別賞を受賞。腹巻き型や椅子型のデバイス、ネッククッションで、膀胱の圧迫や排尿の暖かさ、体温低下等を実感してもらおうというものだ。
多くの人が感じているトイレの悩みだが、なかでも排尿が1日10回以上を超えると、「頻尿」とされることが多い。
もっとも、これ以上の回数でも本人が不快感や生活の支障を感じていなければ問題はないそうだが、仕事に差し支えたり、常に不快感があるような場合は、前立腺肥大症や過活動膀胱といった病気の可能性を疑う必要も生じてくる。