スポーツで勝つには「死の恐怖」をコントロール~「死を意識」すれば勝利できるを実証!

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
30464807.jpg

常に大切なのは「メメント・モリ(死ぬことを忘れるな)」という教え(shutterstock.com)

 アリゾナ大学のコリン・ゼストコット教授とジェフ・グリーンバーグ教授らの心理学研究グループは、「人間は死を意識するとパフォーマンスがアップする」という研究成果をスポーツ心理学の学術誌『Journal of Sport and Exercise Psychology』(2016年11月8日)に発表した。

 研究によれば、バスケットボールの試合前に「いずれは誰もが死を迎えること」をほのめかされた選手は、そうでない選手よりもシュートの成功率が高まり、多得点を稼いだ。死をほのめかされると、強いモチベーションが働くので、能力をより発揮できたのだ。

 スポーツだけでなく、ビジネスや日常生活などのシーンでも応用できる可能性があるという。

死を意識するとパフォーマンスが一気にアップ

 実験はどのように進められたのか?

 研究チームは実験に先立ち、バスケットボールの選手を集め、ゼストコット教授と1対1の試合を2回続けた。1回目の試合後、被験者をランダムに2つに分け、アンケートを実施。半数は「試合の感想」を書かせ、半数は「自らの死についてどう考えているか」を書かせた。

 その結果、「死に関するアンケートに答えた被験者」は、「試合の感想を答えた被験者」よりも、2回目の試合でのパフォーマンスが40%もアップしていた。一方、「試合の感想を答えた被験者」は、1回目と2回目の試合でパフォーマンスに特に変化はなかった。

 2つ目の実験は、1分間にどれだけで多くのシュートが打てるかを競うゲームを実施。被験者はコイントスで2つのグループに分けられ、それぞれ30秒の個人指導とルールの説明を受けた。

 半数は普通のT シャツの研究者が指導し、半数は「death」の文字と頭蓋骨をデザインしたTシャツを着た研究者が指導した。

 その結果、「death」の文字と頭蓋骨をデザインしたTシャツを着た研究者に指導を受けた被験者は、別の研究者に指導を受けた被験者よりもシュートの成功率がおよそ30%も高かった。

 ゼストコット教授は、「死をほのめかされると、その恐怖に対処する必要性が生じることから、ワークやチャレンジにより熱心に取り組むことが確認できた。さらに研究を重ねれば、死の恐怖を活用した新たなメソッドが開拓できるかもしれない」と期待している。

アトピーの元凶は「スキンケアの常識」!「肌に優しい洗顔料」など存在しない
インタビュー「カウンセリングでアトピーを治す!」第2回:須階富士雄医師(芝皮フ科クリニック院長)

アトピー性皮膚炎は非常に厄介な病気である――。この不可解なアトピー性皮膚炎の原因として、患者やその家族の心の問題にいち早く着目し、治療に取り入れているのが須階富士雄医師(芝皮フ科クリニック院長)だ。第1回「アトピー性皮膚炎に心理療法を! 患者の話を聞くだけで完治したケースも」

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

2017年4月より、はるひ呼吸器病院(愛知県)病…

堤寛

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆