トイレで転ぶ大人、「ヤンキー座り」ができない不良~現代人を襲う<3つの低下>

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和式トイレの姿勢は結構ハード?(shutterstock.com)

 「スポーツの秋」というものの、実際に運動に励む人は、どのくらいいるだろうか?

 ある報告では、<現代人は40年前と比べて一日の活動量が4割減っている>といわれている。

 昔の人は2.5倍も運動していたわけだ。我々の活動量が減った理由のひとつに、ライフスタイルの変化が大きな理由のひとつに挙げられる。

 さまざまなことをコンピューターやインターネットが担い、外出せずとも買い物ができるなど、日常の活動量が減った結果、身体も昔よりおとろえやすくなっている。

 運動会のかけっこで、全力で走った保護者が転ぶ――。そんな光景を目にしたことはないだろうか? 活動量が減り、身体の機能も低下している現代人が転びやすくなっても当然だ。

筋骨隆々な人が転ぶわけ

 そもそも、なぜ転倒するのか。「転ぶ」という行為をヒモ解けば、自分の重心が自身の「支持基底面」から外れることで転倒する。支持基盤面とは、身体を支えるための基礎となる底の面のこと。

 たとえば、立っているときには、左右の足の裏とその間の領域だ。その支持基盤面から外れてしまう原因には、大きくわけて3つある。「筋力・バランス・柔軟性」の低下だ。

 筋力が落ちれば、転倒する危険性は高まることはイメージできるだろう。ところが、よろよろの高齢者でも意外に転ばない人もいれば、筋骨隆々な人が転んだりもする。

 そこには、バランス・柔軟性の低下という因子が関係している。実はこの3点は、各々に鍛えることができる。どれか1点が劣っていても、他を補うことで「転ばない体」作りが可能だ。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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三木貴弘
がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
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