連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」第18回

ストレッチで「ぎっくり腰」に! 静的ストレッチで筋肉をゆるめた結果……

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
137944217.jpg

ストレッチが「ぎっくり腰」の原因に(shutterstock.com)

 「筋肉が硬いのでストレッチをしましょう」というアドバイスを受けた人は多いだろう。ストレッチは筋肉を柔らかくする効果があり、確かに有効な場合が多い。だが、それも状況によって変わる。

 今回は、腰痛とストレッチの関係について解説しよう。

静的ストレッチで「ぎっくり腰」の危険性

 ストレッチは2種類に大別することができる。「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」だ。静的ストレッチは反動をつけずにゆっくりと伸長させ、動的ストレッチは時には反動を利用しながらリズミカルに行なう。

 私たちが一般的にイメージする「ストレッチ」は、静的ストレッチを指すことが多い。この静的ストレッチが、時には腰痛、特にぎっくり腰を引き起こしてしまう危険性がある。

 静的ストレッチは筋肉を引き伸ばして筋肉を柔らかくするが、これは筋肉の弾性を失わせてしまうことにもなる。筋肉の弾性が失われた状態とは、ゆるんだバネのように筋肉が伸びきってしまった状態だ。

 つまり、筋肉を収縮させること、力を瞬間的に発揮することが難しい状態でもある。これがぎっくり腰の発生を助長する場合がある。

 ぎっくり腰は、腰部に予期せぬ負担がかかり、その組織(筋肉、靭帯、椎間板など)を痛めてしまうことで生じる。この「予期せぬ」がキーワードとなる。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

三木貴弘の記事一覧

三木貴弘
難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆