トイレで転ぶ大人、「ヤンキー座り」ができない不良~現代人を襲う<3つの低下>

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和式トイレを使えない人が増えている

 いまや和式トイレを目にすることが驚くほどなくなり、実際に使う機会はなくなった。そのためだろうか、和式トイレで用を足すことができない人が増えている。

 和式トイレでは、股関節を大きく曲げ、足関節も充分に曲げなければならない。これができないと、後方に倒れたり、必要な位置まで腰を下ろしたりできない。

 あらためて、この姿勢をとると結構ハードなことに気づくだろう。このように体を支えるためには、十分な脚の筋力、股関節と足関節の柔軟性。そして、姿勢を保つバランス能力が必要だ。

 ひと昔前までは、トイレに行くたびに体を使って(鍛えた)が、いまではそうはいかない。体の使い方が変わってきた現在、便所座り、蹲踞の姿勢、いわゆる<ヤンキー座り>をできない若者が多数を占める日は近いかもしれない。
 
 PCやネットで利便性を手に入れたように、身体の柔軟性もどんどん失われている。便利さの代償だ。無意識に身体機能を向上させていた頃のようにはいかない、現在は運動を意識しなければならないのだ。

 とはいえ、何もフィットネスクラブに入会しろ、トレーニングマシンや用具を購入しろと迫っているわけではない。
 
 昔の人が無意識に行っていたことを、意識して取り入れるだけだ。たとえば、エレベーターを使わず階段を上り下りする。これだけで活動量は大きく変わる。

 <便所座り>の姿勢でテレビを観る。柔軟性、バランス、筋力のすべてを鍛えることができ、体の機能は向上する。

 後ろ向きで歩く。たまには後ろ向きで歩いてみよう。ただし、転倒には気をつけ、奇異な目で見られないように人がいないところで。

 ほかにもさまざまな運動習慣はあるが、どれも特別なものではない。体を鍛えるのに魔法はない。無意識の運動習慣は、間違いなくあなたの人生の質を高めるはずである。
(文=編集部、監修=理学療法士・三木貴弘)

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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