スマートフォンはコンピュータよりも調節力に及ぼす負担は大きい
朝から長時間コンピュータを使用し、昼休みや仕事が終わってからも通勤電車の中でもスマートフォンを見続けていると、調節力に支障がきたすことになるわけです。スマートフォンは通常のコンピュータよりも画面も文字も小さいので、調節力に及ぼす負担は大きいと言えます。
スマホ老眼は、年齢に関係なく若い人でも近くが見えにくくなる現象ですが、以前にこの連載で書いた「過矯正」の話(よく見えるメガネが良いとは限らない! 長時間コンピュータを使い続けた後の目の疲れは「過矯正」が原因!?)http://healthpress.jp/2015/04/post-1722.htmlとも共通点が多くあります。
朝からコンピュータやスマートフォンを長時間使用していると、夕方に視力が低下した状態になることがありますが、そのような人の中には、メガネやコンタクトレンズが「過矯正」の方が多く見られます。
対策として、スマートフォンを長時間見続けないこと、休憩を入れることが求められます。また、メガネやコンタクトレンズをご使用の方は、少し軽い度にすることで、近くを見る時に水晶体があまり膨らまなくてもよくなるので、見やすくなることがあるでしょう。
また、スマートフォンの設定も少し見直しをしてみてください。画面が明るすぎたり、暗すぎたり、文字が小さすぎると疲れやすくなります。
さらに、スマートフォンは発光体であるため、スマートフォンの画面からは目に悪いとされるブルーライトが多く放射されています。医学的には、まだ不明な点も多々ありますが、長時間浴びないようにするほうが良いでしょう。
目に良いとされる様々なサプリメントも発売されていますが、まずはバランスの取れた食生活に心がけることが重要です。さらに、調節力をリラックスさせる訓練なども紹介されていますが、効果は個人差が大きいことを承知のうえで行ってください。