カフェインが効かないのなら、ミカンにリンゴ、スルメやワサビも総動員!?
であるならば、3日目以降も睡眠時間を削らなければならない強行時期は、カフェイン以外の眠気覚ましを工夫しなければ乗り越えられないという道理になる。
近年は「フリスク芸人」なるコトバも生まれるほど、清涼菓子の愛好家も増えている。ライバル商品に至っては、粒が通常(0.14g)の7倍(1.00g)もあるメガ版まで登場し、「巨大ミンティア」とも呼ばれている。
一方、21世紀を象徴する新・四文字熟語とさえ呼びたくなる眠気覚ましドリンク「眠眠打破」シリーズは、現行では最上位の商品(ラスボス!?)も登場。その名も『激強打破』は、含有成分も強烈だ。
その原材料には、飲む前から思わず目が覚めそうだ。「スッポン、赤マムシ、サソリ、蟻、ウミヘビ、馬の心臓……」。もはや、読むカフェイン飲料か!?
カフェイン摂取の大きな目的が眠気覚ましや集中力アップにあるならば、エナジードリンクでさらに補完しようと考える人も多いだろう。
しかし昨年、24時間営業のガソリンスタンド従業員の男性が、エナジー・ドリンクとカフェイン錠剤を併用し続けた結果、体調不良を訴えるとともに嘔吐で動けなくなり、最後は緊急搬送されたものの死亡したという報道は、記憶に新しい。
エナジー・ドリンクには、低血糖から生じる脳の働きを活性化されるための砂糖が大量に含まれている、という盲点もある。最近ではエナジー・ドリンクとアルコール類を混ぜる飲み方も蔓延し、カフェインのマスキング効果から無自覚裡に飲み過ぎてしまう傾向も増えているという。
日本人の体格を鑑みると、健康な成人のカフェイン摂取量は1日当たり400mg(マグカップでコーヒー3杯分)と内閣府の食品安全委員会も提唱している。その効果も「睡眠不足2晩目まで」というのであれば、他の眠気不足対策も動員してみるほうが賢明かもしれない。
コーヒーを筆頭とするカフェイン信仰一辺倒ではなく、その香りがα波を取り除いて脳を覚醒させる「ミカン」効果や、丸かじりで脳を刺激して脳を活性化させる「リンゴ」効果。同じく噛む効果が生まれる「スルメ」や、嗅ぐだけで安上りな「ワサビ」効果なども侮れない。
だが、そこはやはり「眠い時は潔く仮眠に踏み切る」という英断が有効だ。米国疾病管理予防センター(CDC)も、成人は一晩に7〜8時間眠るべきであると助言している。無理は必ずたたる。当サイトも「快眠覇者」という指針を支持したい。
(文=編集部)