シリーズ「夏の健康3大リスク・熱中症・紫外線・食中毒」第3回

皮膚がん誘発させる「紫外線」対策7つのポイント〜日陰・薄曇り・雨・室内でもUVケアは万全に!

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夏至の頃は1年で最も強い紫外線が降り注ぐ(shutterstock.com)

 肌の肌理(きめ)の細やかさ。大和撫子らしさの象徴だが、その脆弱さに付け入るのが、夏の強い日ざしだ。なぜ紫外線は怖いのか? なぜ対策(UVケア)が必要なのか? サラッとまとめよう。

 太陽光線は、目に見える可視光線と目に見えない不可視光線がある。不可視光線の中で最も波長の短い光(10〜400nm)が紫外線(ultraviolet)だ。紫外線は波長によって、UVA(波長315〜380 nm)、UVB(波長280〜315 nm)、UVC(波長200〜280 nm)に分かれるが、UVCはオゾン層などの大気層で吸収されるため、UVAとUVBだけが地表に届く。

 UVAは紫外線の約9割を占め、肌に急激な障害を与える作用は弱い。だが、肌の奥の真皮に侵入し、肌のハリや弾力を失わせる作用やメラニン色素を酸化させて肌を黒くする作用がある。

 UVBは、紫外線の約1割を占め、肌に急激な障害を与える作用が強い。短時間でも肌が赤くなるサンバーン(日やけによる炎症反応)や、数日後に肌が黒くなるサンタン(色素沈着反応)を引き起こすことから、炎症やシミ、シワ、タルミ、ソバカス、湿疹の原因となり、表皮細胞やDNAを傷つけるため、皮膚がん、白内障、感染症などを発症させ、生体への悪影響が極めて強い。

夏至の頃は1年で最も強い紫外線が降り注ぐ

 紫外線のメカニズムを説明しよう。紫外線を受けると、血管が拡張して血液量が増えるため、肌が赤くなるととともにメラノサイト(メラニン色素産生細胞)がメラニン色素を生成する。メラニン色素はメラノサイトから表皮の細胞に広がり、紫外線を吸収して肌を守る働きがある。だが、紫外線を浴び過ぎると、メラニン色素が過剰に生成されるため、シミ、ソバカスの原因になる。

 しかも、紫外線を長年にわたって浴び続ければ、シミ、シワ、弾力の低下などの肌の老化(光老化)が促され、皮膚がんを誘発する誘因になる。年齢を重ねた肌ほど抵抗力が弱くなるため、UVAによって肌細胞の老化が起きやすくなるので、紫外線対策(UVケア)が必要になるのだ。

 特に紫外線は夏に強まり、冬に弱まる。独立行政法人国立環境研究所の有害紫外線モニタリングネットワーク事務局などのデータによれば、夏のUVAの量は冬の2倍、UVBの量は冬の5倍だ。

 つまり、太陽が最も近づく夏至の頃は、紫外線が大気層を通過する距離が短いので、強い紫外線が降り注ぐ。一方、太陽が最も遠ざかる冬至の頃は、紫外線が大気層を通過する距離が長いので、紫外線は弱まる。

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