テニス・錦織圭選手の「グランドスラム制覇」のカギはディーン・フジオカ流の食生活か!?

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絶対王者の勝利の裏に「ピザ断ち」(shutterstock.com)

 NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』で大ブレイクしたディーン・フジオカさん(35)。

 大阪収録の4カ月間、現地名物の粉もん(お好み焼きやたこ焼きなど)が苦手な彼は、常連店で米粉やタピオカ粉を使った特注ピザを食べていたという。

 理由は、彼が穀物(小麦やライ麦など)に含まれているタンパク質の一種に過剰反応してしまう「グルテンアレルギー」の持ち主だからだ。

 そして、同じ体質の世界的有名人にセルビア出身のプロテニス選手、ノバク・ジョコビッチ氏(28)がいる。先日のBNLイタリア国際の男子シングルス準決勝で錦織圭選手(26)が惜敗した「絶対王者」である。

 じつは、ジョコビッチ選手の実家は『ノバク』という名のピザ屋さん。幼少期から自慢の自家製ピザに慣れ親しんできたが、6年前にその後の人生を左右する一大転機を迎える。

 簡易検査で、コンディション不良の主因がグルテン/乳製品の消化が難儀な不耐症と判明したからだ。

脳の初動を速め、体のキレを生む

 直接のきっかけは2010年の全豪オープン準決勝(ツォンガ戦)。優位な展開の試合中に突如、原因不明の腹痛と嘔吐感に見舞われた彼は無念の逆転負けを喫した。

 この顛末を中継観戦していた同郷の栄養学者が指導を申し出たことでグルテン不耐症が判明。そこから口にするものが激変したのだ。

 当時のジョコビッチ選手は世界ランキング3位にいながら、より以上の伸び悩みに苛立っていた。集中力と体力の持続が覚束ないからだ。その元凶は、「食事に含まれていた植物性タンパク質(=グルテン)の影響だった」と、のちの大ヒット自著(原題:Serve to Win)のなかで綴っている。

 体内に入ったグルテンは腸全体で吸収されるが、その際に細胞間で密着結合(tight junction)が生じ、塞がれて腸内細菌から分泌される「毒素」が脳へと運ばれる。

 すると脳の炎症が発生し、細胞は十分な神経伝達物質を蓄積できずに結果、“初動の遅れ”となって現われる。

 自著の翻訳版『ジョコビッチの生まれ変わる食事』のなかでは、小麦を摂取した際の状態が「脳に霧がかかっている」(ような感じ)と表現されている。

 この不調原因が判明した途端、いっさいの小麦粉製品を完全断ちしてしまうあたりが超一流アスリートの真骨頂だ。

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