ペットも生活習慣病に悩む時代! “愛されペット”のスキンシップは「代替医療」だった

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家庭でのケアでスキンシップ

 マッサージと一口にいっても、人間の世界と同様、さまざまな施術法がある。しかし多くは、筋肉をほぐして血行促進することで健康度を高めるのが目的だ。筋肉の張り具合など、ペットの体の状態は、一般の飼い主にはわかりにくいが、ペットが気持ち良さそうにしていれば効果ありといえるだろう。そのためには、施術者である飼い主自身がリラックスしていることも大切だ。

 一方、テリントンTタッチとは、なじみのない名前の施術だが、それもそのはず。もともとは馬のために開発され、動物を対象として広まったタッチセラピーなのだ。文字通り、タッチするだけで、ぐいぐい押さない、優しい施術である。

 Tタッチは、皮膚への刺激により、神経をしずめ、心身を整える目的がある。血行促進のマッサージと違って、炎症や腫瘍があっても施術できる安全性の高い施術だ。むしろ、痛みの緩和に役立つ。テリントンTタッチ日本事務局が、ワークショップやスタディコースを全国的に開催しているので、一般の飼い主も気軽にいつでも習得できる。

 どちらも習慣化すると、健康維持につながる有効性は実証されている。加えて、実はペットとの良いスキンシップにもなる。体を触っている間は、言葉では表せないコミュニケーションタイムだ。お互いに、愛情や信頼を交わせる、貴重な時間になる。

 こうしたスキンシップの面だけ見ても、「愛されペット」として、QOLが向上するのは必至だ。

 なお代替医療の類いは、人間の世界では自費診療の対象がほとんどで、コストがかかるイメージが強く、なかなか縁遠い。しかし、ペットの医療界には、健康保険制度がないため、一般的な西洋医学の治療も値段がかかることを考えると、天秤にかけやすいかもしれない。両者の良さを取り入れた統合医療も最近は増えている。

 一般社団法人日本アニマルウェルネス協会が運営している、ホリスティックケア・カウンセラーの養成講座では、こうしたホリスティック医療について、じっくり学ぶことができる。講師には、今日本でさまざまな面からホリスティック医療に注力している、そうそうたる顔ぶれの専門家が揃っている。

 ペットが幸せなら、人間も幸せ――。ペットの代替医療は、めぐりめぐって、飼い主の健康促進に貢献するともいえるだろう。
(文=編集部)

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