シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」16回

輸入ペットフードを与えてはいけない! 危険な防腐剤・酸化防止剤が人間の基準値の100倍も!!

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日本でも平成21年にペットフードの添加剤が規制されたが……(shutterstock.com)

 平成21(2009)年6月、日本で初めてペットフードの添加剤を規制する「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」が制定された。これによって、野放し状態にあったペットフードの防腐剤・酸化防止剤の使用量がようやく制限されることになったと、愛犬家たちは一安心した。

 しかし、法律が施行されて7年がたった現在でも、一向に改善の兆しは見えない。

ペットフードに含まれる危険な防腐剤

 昭和60年代に入った頃から、人間と同様に犬のアレルギー疾患が問題になりはじめた。女優の森光子さんが司会をしていたフジテレビ系列のワイドショー『3時のあなた』でも「今、ペットが危ない」と題した特集を3回連続で組み、大反響となった。

 1回目は耳ダニなどが原因となるアレルギーについて、2回目が犬のストレスについて、そして3回目がペットフードの問題が取り上げられた。

 3回目のペットフードでは、添加されている防腐剤のBHA(ジブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンが問題になった。脱毛や湿疹などのアレルギー症状が出た犬に、これらの防腐剤が添加されたペットフードを与えるのを止めると、たとたんに症状が改善したという例を、複数の獣医師が証言している。

 当時、ディスカントショップなどでは、輸入ペットフードが大量に低価格で売り出されていた。それらのペットフードには、防腐剤のBHA、BHT、エトキシキンが例外なく添加されていた。それは現在もまったく変わっていない。

 この番組が放送されて間もなく、全国の動物病院にペットフードを輸入する大手商社系の業者からFAXが届いた。それは概ね以下のような内容だ。

 「『3時のあなた』で放送された内容はまったくの間違いです。番組で問題にしたBHAやBHTは食品添加物として、また、エトキシキンは飼料添加物として、国が使用を認めています。国が使用を認めている添加物が、なんで問題になるのでしょうか? フジテレビに正式に抗議をします」

 番組の担当ディレクターから、このファックスを見せられ、「どう対応すればいいでしょうか?」と相談を受けた筆者は、次のように答えた。

 「たしかにBHAとBHTは食品添加物に指定されていますし、エトキシキンは飼料添加物として認められています。しかし、毒性が強いため使用量が決められていいる。特にBHAなどはいわくつきの添加物で、名古屋市立大学医学のラットを使った動物実験で胃がんができることが確認されています」

 「そのため、厚生省(現・厚労省)は昭和58年に使用を中止するよう全国の保健所に文書通達をしました。しかし、その後、また使用を許可したのです」

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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郡司和夫
睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆