糖尿病患者が注射から解放される! パッチを貼るだけで糖尿病管理ができる時代がくる!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1485-2.jpg

インスリン注射から解放される!?(shutterstock.com)

 糖尿病では血糖値のコントロールが重要になる。その有効な方法のひとつに、皮下注射によってインスリンを補充する方法がある。ただし、「注射は痛い」「大変」とのイメージから、抵抗を感じて踏み切れない患者も多い。

 インスリンの薬剤もデバイスも、近年、目覚ましく進歩してきたが、このほど、韓国の研究チームにより、汗によって血糖値を測定し、必要に応じて薬剤を投与できる「パッチ」が開発された。実用化が進めば、このパッチを貼るだけで糖尿病の管理と治療が可能になる。

汗で血糖値を測定し、その値に応じて薬剤を経皮投与

 3月21日にオンライン版「Nature Nanotechnology」に掲載されたこの論文は、韓国ソウル大学校のHyunjae Lee氏らの研究チームによるものだ。

 今回、パッチの素材には、導電性が高く、透明で柔らかく、薄くて軽い性質を持つ「グラフェン」を用いた。また、パッチには、湿度や汗中の血糖値、pH、温度を検出するセンサーのほか、熱感受性の極小針を搭載。汗で血糖値を測定し、さらに血糖値に応じて薬剤を経皮投与する仕組みを開発した。

 Lee氏は、「今回の研究では、糖尿病の管理や治療につきまとう、血糖測定時の採血やインスリンなどの注射の際に伴う痛みをいかに抑えられるかに焦点を当てた」と述べている。

 付随論説を執筆した英バース大学教授のRichard Guy氏によると、血糖測定法には指先の穿刺とセンサーを皮下に埋め込む持続血糖モニターの2つがあるが、いずれも侵襲的であることが問題で、過去には、米国のある企業が、皮膚に貼り付けたパッチで間質液を採取し、低侵襲で血糖を測定する「GlucoWatch ®」を発売したが、商業的に成功せず、市場から姿を消しているという。

 研究チームは、健康な男性2人を対象にこのパッチを試したところ、米国の家庭で使われている血糖測定器とほぼ同程度の精確さで血糖値を測定できることがわかった。また、マウスを用いた検討で、搭載した極小針を用いてメトホルミンを6時間にわたって経皮投与したところ、血糖値は400mg/Lから120mg/dLへ低下した。

 Lee氏らによれば、商品化に向けた次なるステップは、パッチの長期的な安定性と血糖測定センサーの精確さの向上で、その他の課題も克服しつつ、実用化には少なくとも5年は必要とのことである。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆