SMAP・中居正広さんが告白! "のどの腫瘍"で「声を失うこと」も覚悟!! 再発したら長期間の休養も......

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喉頭がんはヘビースモーカーとの関連性が最も高いYayimages/PIXTA(ピクスタ)

 7月4日、人気グループSMAPの中居正広さんがラジオ番組『中居正広のSome girl'SMAP」(ニッポン放送)で、のどの腫瘍の摘出手術について、その心境を詳しく語った。

 中居さんは、約1年半前からのどに違和感を覚え、今年5月下旬に検査で病院に行ったと告白。のどに腫瘍があることがわかり、医師からは「手術で取るしかない。悪性なら喉頭がん」と言われ、手術を決断したという。

 手術は6月上旬に行い5日間入院。検査結果は良性のポリープだったという。復帰後はTBS系番組『音楽の日』で司会を務め、SMAPとして普段と変わらぬ歌声でメドレーを披露した。

 中居さんは奇しくも、父・正志さん(享年79)を今年2月にがんのため失くしている。正志さんは2013年2月に肺がんと診断され、翌3月に7時間に及ぶ大手術で片方の肺を摘出。手術は成功したが同年秋頃にリンパ節にがんが転移。放射線治療を受け、1年前に喉頭がんとも診断されたともいう。

 咽頭がんに関しては今年4月、音楽プロデューサーのつんく♂さんが、母校・近畿大学で声帯を全摘出したことを公表。昨年10月に咽頭がんを再発し、手術により声帯を摘出し、声を失ったことを明かした。

 番組内で中居さんは、父親のがん闘病の様子が頭をよぎったことを告白。悪性と宣告された場合、声帯をとることも覚悟したという。医師には「悪性だった場合、若いから進行も早い」、そのときは放射線治療に入ることも勧められていた。

 「父親も、のどを取った。悪性でのどをとったらしゃべられない。『司会は無理、歌、芝居も無理だ』『踊りかだけか』......とまで腹をくくった」と淡々と語った。 

 中居正広さんはヘビースモーカーだが、検査後からいっさいタバコは吸っていないという。復帰後に感じた筆談の苦労を語りながら、「がんで亡くなった父親からの"戒め"だと前向きに捉えている。次に再発したら、きちんと公表して長期休養する」と心境を吐露した。

 また、今年5月に大腸がんで亡くなった俳優・今井雅之さんが、友人である中居さんに「検査しろ」と遺言を残していたことも明かした。

喉頭がんはヘビースモーカーとの関連性が最も高いがん

 SMAPファンだという、藤田保健衛生大学医学部病理学の堤寛教授は、少ない情報から病理医として病態を推測しつつ、腫瘍に関して次のような感想を述べた。

 「中居さんの良性腫瘍は、声帯を酷使する歌手やタレントの方に多発する『喉頭結節』でしょう。1年半前から「のどがれ」の症状があったはず。治療は、喉頭鏡で声帯にできたポリープを切除します。良性病変ですが、病理学的に厳密な意味では"腫瘍"ではありません」

 「一方、お父さんの喉頭がんは、同じ声帯にできる悪性の『扁平上皮がん』と思われます。喉頭がんは重喫煙との関連性が最も高いがんで、健康と喫煙の関係を示す指数『指数』が1200を超えます」

 ブリンクマン指数とは、1日の喫煙本数と喫煙年数を掛け合わせた数字。喉頭がんに至るには、たとえば1日40本の喫煙を30年以上続ける必要があるという。

 「お父さんは重喫煙者だったはず。その人が患った肺がんは、まず喫煙が原因の扁平上皮がんとみなされます。ちなみに、肺がんのリスクが高まるブリンクマン指数は600。肺がんは生命予後の悪いがんで、早期発見や分子標的治療法の開発によって画期的に治療法が改善されつつあるにもかかわらず、5年生存率(治癒率)はいまだ30%程度」

 「日本人のがん死亡で、肺がんは断然トップ。肺がんのなかでも、喫煙との関係性が薄い『腺がん』には、さまざまな分子標的治療薬が開発されており、転移があっても数年間の生存が可能です。だが、中居さんのお父さんの喫煙性の扁平上皮がんには抗がん剤治療しかありません。肺門部というのどに近い部分にできることが多いため、手術できないことも少なくありません」

肺がんと喉頭がんが合併! ヘビースモーカーという共通の特徴が......

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