いまや国民病の「がん」の早期発見が「国民総医療費」の削減に?

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検診の格差解消が医療費の削減に XiXinXing/PIXTA(ピクスタ)

 人間ドックで早期の胃がんが判明し、内視鏡手術を受けて現在療養中の俳優・渡辺謙さん(56)。自身のツイッターでは<妻が行ってと勧めた人間ドックで癌発見>と、背景には妻で女優・南果歩さん(52)の助言と機転があったことも明かした。

 投稿の最後を<妻、そして人間ドックを紹介してくれた娘にも感謝です>と締め、長女で女優・杏さん(29)の尽力にも触れている。

 それを受けて南さんも<この出来事が、検診を中々受けられない方達への『受診のきっかけ』となれば>と、自らのツイッターで述べた。

 さらに南さんは<自分の直感は信じること。自分の事を大切に思ってくれる人の助言には素直に耳を傾けることも大事、ですね>と、今回の思いがけない出来事での“気づき”を率直に綴った。

早期発見の機会を一律にして“検診格差”をなくす!

 国立がん研究センターの発表によれば、昨年のわが国のがん患者数は約98万人。いよいよ100万人時代も射程に入り、「2人に1人」の罹患率も「3人に2人」へと訂正されそうな勢いだ。

 が、不幸にも罹患してしまった場合も、渡辺謙さんが<この段階での発見は奇跡、点検は大事ですわ>と本音で綴ったように、早期発見であればあるほど治癒の可能性は高い。

 「Ⅰ期で発見されれば局所治療法で治癒が望めます。食道がん・胃がん・大腸がんなどでも内視鏡的な手術で済みますね。子宮がん・前立腺がん・肺がんなども比較的、侵襲性(=生体を傷つける刺激全般)の低い治療で治る可能性が大きい」

 「そうすれば患者は肉体的・精神的な負担も軽く、家族や仕事への影響も軽いので経済的にも楽になりますよね」
 
 こう語るのは、自身の舌がん治療体験から、最適な治療の選択の重要性に気づき、2004年に「市民のためのがん治療の会」を設立した會田昭一郎さん。

 折しも昨年は団塊の世代が70代突入(2015年問題)の該当年、言い換えれば“がんの好発年齢”を迎えたわけだ。

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大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛