蔓延する危険な「偽ED治療薬」にご用心! 日本のサイトで売買される薬の43.6%が偽造品

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はびこる偽薬の危険性

 ネット上には膨大なED治療薬が売られている。その中には怪しい製品が数知れない。たとえば、PDE5阻害薬のうち55.4%が偽造品、そのうちタイのサイトは67.8%、日本のサイトの43.6%となっている(「日性機能会誌(2010;25;19-28)」に掲載されている調査)。効かないどころか、健康被害を起こす危険な製品すらある。

 冷汗とふらつきを訴えて救急外来を受診した国内のケースでは、検査の結果、次のようなことが判明した――。重篤な低血糖状態であることや、タイ人の友人からもらった偽薬を服用したために起こった被害であること、そして血中には高濃度のグリベンクラミドが認められた。このケースでは幸い、患者は命を取り留めた。しかし同様の成分が患者から認められたケースの中には、シンガポールで死亡したケースが2例もある。

 偽造品の作成過程は雑で適当だ。前日まで他の薬を作っていたミキサーで偽ED治療薬を製造したためメフェナム酸という抗炎症薬が混入したり、ネズミ駆除の薬が製造過程で混入したり。または業者の“配慮”によって、まったく別の効能のある薬(血糖降下薬など)が入っていたケースすらある。

 偽薬服用の危険性を避けたいのならば、専門の医療機関でEDの検診を受けるべきだ。治療薬は泌尿器科専門医でなくても処方することができる。とはいえ、それでも診てもらえる機関がまだ少ないのが実情であるが。

 今年に入り、朗報が入ってきた。韓国で国内2位のシェアを誇るアジア人向けのED治療薬が、近く発売されるというのだ。「ザイデナ」と呼ばれるこの治療薬、バイアグラに比べ作用時間は3倍の12時間。愛用している韓国人によると、バイアグラよりも効き、副作用が少ないのだそうだ。

 さてその効果はいかに!?
(文=編集部)

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