命の危険もある「美容室脳卒中症候群」とは? シャンプーの最中に頭痛や吐き気がしたら要注意

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

首を圧迫しない、首に負担をかけない、水分補給や運動も大切

 美容室のシャンプーや美術館の鑑賞だけでなく、次のような状況でも起きやすいので、充分に注意が必要だ。

 たとえば、天井の電球の取り替え作業なら、ソケットまでギリギリ届く高さの足場ではなく、余裕を持って取り替えられるような足場を確保する。草むしりをする際は、1ヵ所に止まらずにこまめに移動し、手元の草だけを取る。劇場での映画鑑賞なら、ときどき首を元に戻して血流を改善したり、首に負担をかけないようにスクリーンから離れた席で観るなどだ。

 全日本美容業生活衛生同業組合連合会は、洗髪中は首の血管への圧迫を避ける、首を左右に揺らさない、洗髪後にチェアを起こす時は一声かけて首に急激な負担をかけないなど、全国の美容室に呼びかけている。また、首の負担軽減を考慮したシャンプー台を使用している美容室もあるので、気になれば美容室へ問い合わるのもいいだろう。

 また、シャンプー中に目まいや吐き気などを感じたら、すぐに美容師さんに伝え、休ませてもらえば、症状が回復する場合も多い。だが、手足がしびれる、手足が動かせない、ろれつがまわらない、激しい頭痛があるなどの症状があれば、神経内科や脳神経外科をすぐに受診してほしい。

 日々の注意としては、水分をしっかりと補給する、酒の飲み過ぎに注意する、ストレスを溜め込まない、ウォーキングや水泳などの適度の運動を続けるなどに留意し、コンディションを整えておきたい。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子