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週末の過ごし方が月曜日の"死の病"を防ぐ? 脳卒中は「ブルーマンデー」に多発する!?

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憂うつな月曜日は、脳卒中をはじめさまざまな病気のリスクが高い shutterstock.com

 春の大型連休はとうに終わり、向こうしばらくは祝日がないことに気づいてドンヨリ......。連休のあるなしに限らず、常に休日の後にやってくるのが「ブルーマンデー」、いわゆる「憂鬱な月曜日」だ。

 実際、月曜日は自殺が多発することが厚生労働省の統計からわかっている。それだけではない。月曜日は、日本人の死因の第4位である脳卒中の発症率が高いのだ。

 このほど発表された京都府医師会が11年間にわたって行った調査によると、曜日による脳卒中の発症率が明らかになった。その結果、特に脳梗塞に関しては、年齢や性別に関係なく、月曜日の発症率が高いことがわかったという。

脳梗塞は明らかに月曜日が多い

 調査の対象となったのは、1999年1月〜2009年12月の期間に京都府全体で特定され、京都府医師会に登録された1万3788例の脳卒中患者。研究者たちは脳卒中を発症した曜日をもとに患者を7つのグループに分類し、それぞれの発症率の違いを検討した。さらに日曜日の発症率を基準とした、各曜日の脳卒中発症のオッズ比を算出した。

 主な結果は以下の通りだ。
 
①脳卒中発症のオッズ比は日曜日を「1」とすると、月曜日1.157、火曜日1.101、水曜日1.059、木曜日1.091、金曜日1.053、土曜日1.074となり、月曜日が最も高くなった。

②脳卒中のサブタイプ別にみると、血管が詰まることで発症する「脳梗塞」の発症率については、全年齢・性別において日曜日より月曜日のほうが高かった。

③脳卒中のサブタイプの中でも、血管が切れて出血することで発症する「脳出血」や「くも膜下出血」では曜日による差はみられなかった。

発症に至る「引き金」の解明が急務

 

 特定の曜日に脳卒中が発症しやすいという結果から、周期的に生じる何かしらの要因が発症率に影響を与えると考えられる。このことは、生活習慣などの危険因子を長年積み重ねることによる影響とは、異なるメカニズムがあることを示唆しているという。

 今回の結果から、研究者たちは脳卒中の発症には何らかの「トリガー因子」が存在するという仮説を提案している。それが何かはさらなる解明が必要だが、脳卒中の発症のパターンを知ることは発症率を抑えることに繋がるだろう。

 実は月曜日は、脳卒中だけでなく、心臓疾患のリスクも高いといわれている。日本のサラリーマンで特に男性では、月曜の心筋梗塞の発症が他の曜日より30%も高いという調査結果も報告あるという。

 もし「最近疲れているな」と感じていたら、週末は努めて身体を休め、特に日曜日はリラックスして過ごすこと。そして月曜日はスケジュールに余裕を持たせ、午前中からハードに働くのは避けるべきだろう。致命的な疾病の引き金を引かないためにも、月曜朝のメンタルストレスはできるだけ軽くしたいものだ。
(文=編集部)

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