連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」第5回

ヨーグルト、チーズ、味噌、醤油、酒…古くから利用されてきた「乳酸菌」は数百種類!

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
835890-2.jpg

味噌も醤油も納豆も乳酸菌の働きでつくられる(shutterstock.com)

 私たちのカラダに有益な作用を及ぼしてくれる乳酸菌。そもそも乳酸菌とはどんなものなのか?

 ヨーグルトをはじめとした乳製品に入っているというイメージがあるが、実は我々の体内やさまざまな自然環境の中に存在している。

 乳酸菌とは、その名の通り微生物に属する細菌の一種である。ただし、「乳酸菌」という特定の菌種のことを指すのではない。糖類を分解して多量の乳酸をつくる細菌の総称なのだ。

 広義には「糖を分解して乳酸など多量の酸をつくるものの腐敗産物はつくらない」とされている。また、乳酸をつくる細菌はたくさんあるが、その中でも乳酸菌は「消費した糖類から50%以上の割合で乳酸をつくる細菌」と定義され、その種類は数百種にも及ぶ。

 乳酸菌というと、乳製品の中に含まれる菌というイメージを持っていないだろうか。しかし、実は土の中、海の中、植物、動物や人間の体内など自然界のあらゆるところに生息している。

 自然界に広く存在する乳酸菌は、古くから我々の身近な食品に利用されてきた。海外ではヨーグルトやチーズなどの乳製品はもちろん、日本古来の味噌や醤油、ぬか漬けなどの漬物や、清酒などもその例である。乳酸菌という言葉を知るより以前から、日本人の食生活にも利用されてきたものである。

 乳酸発酵によってつくられた食品はいろいろな乳酸菌同士、あるいは乳酸菌と酵母など他の微生物との共生によってつくられてきた。さらには、食品だけでなく工業用品や飼料、食品添加物などの製造にも利用されている。

乳酸菌の種類によって変わる効果

後藤利夫(ごとう・としお)

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学部卒業。92年、東京大学附属病院内科助手。「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。大腸内視鏡40000件以上無事故の大腸内視鏡のマイスター医師。一般社団法人・食と健康協会顧問。著作に『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社)、『腸をきれいにする特効法101』(主婦と生活社)、『腸いきいき健康ジュース』など多数。大腸がんのインターネット無料相談も実施中。
新宿大腸クリニック
公式HP http://www.daicho-clinic.com

後藤利夫の記事一覧

後藤利夫
精神鑑定「責任能力なし」~重大な他害行為を行った精神障害者の治療病棟では……
インタビュー「重大な他害行為を行った精神障害者の治療」第1回 国立精神・神経医療研究センター病院・第2精神診療部長:平林直次医師

重大な事件を犯しても「責任能力を問えない」と判断された精神障害者は、その後どのような処遇を受けているのだろうか? 他害行為を行なった精神障害者の治療を行う「医療観察法病棟」を担当する国立精神・神経医療研究センター第2精神診療部長の平林直次医師に知られざる治療の実情について訊いた。

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛