少子高齢化が社会問題化しつつあり、出生率の低下も懸案となっている日本。セックスの頻度、少子化、出生率の低さは互いにリンクしている気がしないでもない。
厚生労働省の調査によれば、1人の女性が生涯に産むだろうと見込まれる子どもの数「合計特殊出生率」は1.42(2014年調査)。将来の人口を維持できる水準は2.07とされている。
将来の税収など大きな問題が生じる可能性のある少子化に対し、政府は出生率の上昇に向けた施策を打ち出し、過去10年近くにわたって各内閣が少子化担当大臣を任命して取り組んできた。
育児休暇制度といった法律面からの支援、出産・育児を支援する各種給付金制度など生活面での支援なども拡充してきている。ところが、直接出生率のV字回復までは進んでいない。
安倍政権は「新・三本の矢」を放ち、「一億総活躍社会」の実現を掲げた。人口1億人を堅持する具体策のひとつは、「希望出生率1.8」の達成だ。派手なキャッチフレーズがむなしく踊る「一億総活躍社会」にも、ぜひ「幸福度」という評価の尺度を加えていただきたい。
(文=編集部)