セックスレスの増加は脳内物質のアンバランスが原因なのか?

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セックスレスにはドーパミンの分泌! wavebreakmedia/PIXTA(ピクスタ)

 セックスレス夫婦が45%!――。センセーショナルなニュースにドキッとした人もいたはず。日本家族計画協会が2014年9月に全国の男女614人(16~49歳)を対象に行った調査では、1カ月以上性交渉のない夫婦は44.6%。2012年に比べて3.3ポイント増加したという。

 耳新しい話ではないが、あらためて注目される背景には、超高齢化社会と並行する少子化問題がある。

 セックスに消極的な理由は男性「仕事で疲れている」が21.3%と最も多く、次いで「出産後なんとなく」(15.7%)、「妻が妊娠中か産後すぐだから」(11.2%)など。女性側は「面倒くさい」(23.8%)、「仕事で疲れている」(17.8%)、「出産後なんとなく」(16.8%)だった。

 若い夫婦ならともかく、成人した子どもを持つ40代ともなれば夫婦生活は空気のような慣れあいとなっても致し方ない。「日々つつがなくで、刺激もなく」。休日は共通の趣味や買い物などを楽しみ、平和なライフスタイルを描く。

恋愛経験ない新成人が半数、結婚したらどうなる?

 

 そんな平凡な夫婦のもとで何不自由なく育てられた子供たちが成人に達するようになった。

 結婚相談所「オーネット」が新成人独身男女600人を対象に恋愛などの意識調査したところ、「現在、交際相手がいない」と答えた人が男女とも70%強に上った。そのうち「誰とも交際したことがない」が47.8%で全体の約半数、恋愛経験は片思いも含めて「1回もない」が男女とも約2割。結婚については「したくない」が男女とも2割強だった。

 では、将来希望する生活はどうか。男性は「自分の趣味を大切にする暮らし」がトップで約3割、女性は「家族や友人を大切にする暮らし」が3割強。男女関係については、非常に消極的な結果となった。

 団塊世代の親に育てられた40代は、モノの豊かさを味わっている。さらにITが発展した団塊孫世代はゲームにパソコン、スマホでLINEを親子で楽しんでいる。30歳過ぎても独立しない子どもたちは、結婚よりも便利な生活を選択する。結婚しても、各自の仕事や趣味などの楽しみを追求することに力を注ぐ傾向にある。親子二代で"セックスレス二乗"か......。

セックスレスは脳内物質のしわざ

 セックスレスの増加は、単に夫婦間のコミュニケーション不足やオーバーワークだけの問題ではなさそうだ。

 脳科学研究の第一人者で武蔵野学院大国際コミュニケーション学部の沢口俊之教授は自書の『脳科学講座』で、「セックスレスは脳内物質のバランスが取れていないため」と科学する。

 異性を追い求めモーションをかけるのは、"快感スープ"といわれるドーパミンの分泌によるもの。触れ合う時にはセロトニンが分泌されるという。「ただし、セロトニンが過剰になるとセックスをしたくなくなる。夫婦や恋人は、そばにいるだけで幸せ、ほんわか愛情だけになってしまう」という。セックスの指令も、心の情動作用も脳内物質がコントロールしているというわけだ。

 ドーパミンは見る、聞く、臭いを嗅ぐなどの刺激によって分泌され、脳を興奮状態にすることで快楽を高める。もし、ドキドキ感を取り戻したいなら、時にドキッとする色使いの下着や小物を身に着けてみてはいかがだろうか。ドーパミン分泌の増強に作用するかもしれない。
(文=編集部)

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