日本人の成人男性のベンチプレスの平均は約40kgとされ、浅田さんもスレンダーで華奢な体ながらベンチプレス47kgを挙げていたといわれている。肉体改造後の今なら、もっと重いウエイトを挙げることができるかもしれない。
女性らしいしなやかで魅力的なボディラインと筋トレ、この二つは相反するようだが、実は密接な関係がある。俗説で「筋トレをすると、女性も男性のように筋肉隆々になる」というものがある。
女性は、男性ホルモン・テストステロンの分泌が少ない。そのため、特に上半身の筋肉は男性と比べてつきにくく、筋トレ初心者は「筋肉がついてしまう」などの心配は無用だ。そんなに簡単に筋肉がつくのなら、アスリートやボディビルダーも苦労しないはず。
むしろ、女性らしいメリハリのあるカラダは、筋トレと食事管理でドラスティックに実現する。引き締まった筋肉をつくることで、プルプルした気になる二の腕や、ベルト上の乗ったもう一つの肉ベルトを解消する一歩になる。
筋肉量の少ない女性にはさまざまなトラブルが
身体を動かす生活習慣がない人や、一日中デスクワークという人は、筋肉量が減りがちだ。筋肉が少なくなると、基礎代謝が低下し、消費するエネルギーも小さく、余分な脂肪が蓄積しやすくなる。筋力がつけば、体幹もしっかりして、姿勢やたたずまいもより美しくなるだろう。
ほかにも、当サイトでは「女性の約8割が訴える「重だる脚」は、これからの季節がピーク! そのまま放置すると危険な病気に......」「40代で「サルコペニア肥満」の恐怖! 筋肉量が減るとどうなるのか?」など、いずれも筋肉量の少ない女性に起こりやすいトラブルを提起してきた。
肉体改造を遂げた浅田真央さんの活躍に注目が集まることで、一般女性がもつ、筋力や筋肉に対する誤解や先入観に、これから変化が生じるかもしれない。
(文=編集部)