1歳前にピーナッツを食べ始めてアレルギーを回避? 乳児の発症率が80%低減

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1歳前にピーナッツを食べ始めてアレルギーを回避? 乳児の発症率が80%低減の画像1

アレルギーは早期摂取で解決?

 特定の食材を食べた後にじんましんや吐き気などの症状が現れる「食物アレルギー」。食品によっては、急性の全身性かつ重度なアレルギー反応の一つ「アナフィラキシーショック」を発生し命にかかわることもある。特に魚介類、ナッツ、ピーナツ、ソバは重篤なアナフィラキシーを起こすことが多い。

 これまでの世界共通の考え方は、子どもがアレルギーの原因食材を早くから食べ始めると、食物アレルギーになりやすいというものだった。ところが、それには医学的根拠はなく、最近は従来とは真逆の「遅らせると、むしろ食物アレルギーが増える」との報告が多いという。

 そして、「ピーナツ(落花生)アレルギー」のリスクが高い子どもには、1歳になる前にピーナツを含む食物を与えるべきである――。米国小児科学会(AAP)を含む10の専門家グループによる、こんな合意声明が『Pediatrics』(8月31日・オンライン版)に掲載された。

 この指針は、『New England Journal of Medicine』(2月26日号)に掲載された英キングス・カレッジ・ロンドン小児アレルギー部門のGideon Lack氏らの研究に応えたものだ。

 研究では、ピーナツアレルギーの発症リスクが高い乳児640人(生後4~11カ月)を、週3回以上ピーナツ6g以上を含む食品を摂取する群か、5歳までピーナツ製品を避ける群のいずれかに無作為に分けた。

 その結果、ピーナツに耐性のなかった小児の一部にも免疫ができた。摂取群においては、5歳時のピーナツアレルギーの有病率が3%強に過ぎず、非摂取群では17%を上回っていた。これは、同アレルギーが80%以上減少したことを示している。

 Lack氏は、「ピーナツ製品の早期導入は安全で、忍容性も良好だ。ピーナツアレルギーのリスクがある小児には生後4カ月時に皮膚テストを行い、問題がなければ、5歳になるまでピーナツ製品を定期的に与えるべきだ」と述べている。

なるべく"早く"ピーナツの摂取を開始する方が有益

胃の不快感の多くは実は「機能性ディスペプシア」という病気
日本初の『胃弱外来』開設」後編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

前編『大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善』

胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があっても、検査の結果異常がないと診断され悩みを抱える患者さんが少なくない。こうした胃の悩みを抱える人たちのために開設したのが胃弱外来。患者さんの多くは新しく認知された『機能性ディスペプシア』や『胃食道逆流炎症』などの疾患だ。その具体的な治療法について話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京…

高橋現一郎

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボー…

村上勇