>  >  >  > 健康維持の秘訣は腸内フローラのバランスを整えること!
腸内細菌を徹底解剖 第13回

健康維持の秘訣は「腸内フローラ」のバランス! 大腸がんや糖尿病の予防にも大活躍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
chonaisaikin013.jpg

腸内フローラの働きは悪玉菌の増殖を抑えるだけではないshutterstock.com

 腸内細菌は、絶えず増殖を繰り返しながら、腸内に夥しい細菌が競合し合い、複雑な生態系を形づくっている。この腸内細菌の集まりが腸内フローラ(腸内細菌叢)だ。ヒトと腸内フローラは、持ちつ持たれつの共生生活を送っている。双方が共存しているのは深いワケがある。

 腸内細菌とっては、ヒトが三度三度食べてくれるため、栄養源に事欠かない。ほとんどの腸内細菌は嫌気性菌なので、酸素が希薄な腸管内は願ってもない居心地のいい快適さだ。一方のヒトは、病原菌の感染を防いでもらえる。免疫機能を強めてもらえる。消化できない食物の代謝を助けてもらえる。目に見えないが、オナカの中に棲む「小さな同居人」は、計り知れない恩恵を与えてくれる。

 腸内は、乳酸菌などの善玉菌(有用菌)、大腸菌などの悪玉菌(有害菌) 、バクテロイデスや嫌気性レンサ球菌などの日和見菌が雑居し、敵味方が睨み合う呉越同舟の世界。日和見菌を味方につけて善玉菌を増やし、悪玉菌を減らせば、腸内フローラの平和は安泰だ。

 だが、この共生関係が破綻すればどうだろう。例えば、ヒトの免疫力が低下すると、腸管内の腸内細菌が体内に侵入し、敗血症、大腸炎、アレルギー、感染症などを発症する恐れがある。食生活の乱れ、薬剤やアルコールの過剰摂取、ストレスや運動不足なども、腸内フローラのバランスを崩し、さまざまな病気を招く原因になる。健康を維持するためには、腸内フローラのバランスを整えることが、何より最優先なのだ。

大腸がん、肥満、糖尿病、免疫疾患などを予防する短鎖脂肪酸

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆