連載第10回 健康って何だ?~フィットネス道の探求~

あなたの努力を無駄にしない! なぜトレーニングのフォームが大切なのか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
form.jpg

"正しいフォーム"は軽いウェイからChoreograph/PIXTA(ピクスタ)

 ボディラインがあらわになるこのシーズン、鍛え上げられた肉体は何よりも最高の"アクセサリー"かもしれない。決してひけらかす気はなくとも、フィットネスに励んだ証は、少し誇らしくはあるだろう。

 そのためなのか、この時期は見た目の改善を試みて「カラダを鍛えよう」と始める人は多い。そして、「少しでも早く効果を......」と焦り、遮二無二トレーニングを開始する初心者も少なくない。

 「女性だけの30分フィットネス」が特徴のカーブス、賛否の論議を呼んだ「結果にコミット」のライザップ、個別指導のパーソナルトレーニングジム、隠れ家的なヨガスタジオ、最近はアウトドアフィットネスクラブや、女性専門のランニングジムなど、さまざまなフィットネスが巷を賑わしている。

 近年、何度目かのフィットネスブームが到来しているという。「運動が習慣化する」のは、大いに結構なことだ。ただし、正しいトレーニングが行われていればの話だ。

"正しいフォーム"がトレーニング効果アップ

 そもそも運動は、闇雲にやればよいわけではない。より効果をあげるには決まり事がある。以前紹介した「トレーニングの原理原則」だ。まず、3原理「過負荷・可逆性・特異性」、さらに5原則「漸進性・全面性・意識性・反復性・個別性・過負荷」がある。

 そして、この原理原則に加え、トレーニングでぜひ守ってほしいことがある。それは、トレーニングでの"正しいフォーム"だ。

 実はフィットネスクラブでトレーニングに励んでいる人の9割は、何らかのフォームが正確ではないようだ。誤ったフォームが身に付きクセになると、それを修正するのに無駄な時間と労力がかかる。とても基本的なことだが、「できていない人」が多いのが現実だ。

 誤ったフォームでトレーニングを続けた結果、カラダを痛めたあげく、効果が全くあらわれない......。これまでフィットネスの指導に携わってきた経験上、これで"フィットネス道"を挫折した人は数え切れないほどいる。

 ではなぜ、フォームが大切なのか。さまざまな理由はあるが、いくつかを挙げたい。

神経の経路を増やして、より多くの筋繊維を動かす

村上勇(むらかみ・いさむ)

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボール選手を引退後、現・スポーツクラブ「ルネサンス」に勤務。2007年から「メディカルフィットネス+スパ ラ・ヴィータ」のゼネラルマネージャーとして施設運営に携わる一方、トレーナーとして主婦や高齢者、アスリート(サッカーチーム・モンテディオ山形、加藤条冶:スピードスケート、黒田吉隆:レーシングドライバー)、著名人(指揮者・飯森範親など)を幅広く指導。現在は株式会社ドリームゲート代表として、スポーツチーム・アスリート・企業などを指導、運営協力に携わる。

村上勇の記事一覧

村上勇
子どもが発熱してもあわてない! 薬を減らして免疫力を育てよう
インタビュー「飲むべきか、飲まざるべきか、それが薬の大問題」第1回・とりうみ小児科院長・鳥海佳代子医師

過剰医療を招く一因ともいわれる、わが国の医療機関への「出来高払い制」。国民皆保険制度によって恵まれた医療を享受できる一方、<お薬好き>の国民性も生み出す功罪の両面がある。薬は必要なときに、必要な分だけ――限りある医療資源を有効に使う私たちの賢い選択とは? とりうみ小児科の鳥海佳代子院長に訊く。

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curti…

三木貴弘

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子