"正しいフォーム"は軽いウェイからChoreograph/PIXTA(ピクスタ)
ボディラインがあらわになるこのシーズン、鍛え上げられた肉体は何よりも最高の"アクセサリー"かもしれない。決してひけらかす気はなくとも、フィットネスに励んだ証は、少し誇らしくはあるだろう。
そのためなのか、この時期は見た目の改善を試みて「カラダを鍛えよう」と始める人は多い。そして、「少しでも早く効果を......」と焦り、遮二無二トレーニングを開始する初心者も少なくない。
「女性だけの30分フィットネス」が特徴のカーブス、賛否の論議を呼んだ「結果にコミット」のライザップ、個別指導のパーソナルトレーニングジム、隠れ家的なヨガスタジオ、最近はアウトドアフィットネスクラブや、女性専門のランニングジムなど、さまざまなフィットネスが巷を賑わしている。
近年、何度目かのフィットネスブームが到来しているという。「運動が習慣化する」のは、大いに結構なことだ。ただし、正しいトレーニングが行われていればの話だ。
"正しいフォーム"がトレーニング効果アップ
そもそも運動は、闇雲にやればよいわけではない。より効果をあげるには決まり事がある。以前紹介した「トレーニングの原理原則」だ。まず、3原理「過負荷・可逆性・特異性」、さらに5原則「漸進性・全面性・意識性・反復性・個別性・過負荷」がある。
そして、この原理原則に加え、トレーニングでぜひ守ってほしいことがある。それは、トレーニングでの"正しいフォーム"だ。
実はフィットネスクラブでトレーニングに励んでいる人の9割は、何らかのフォームが正確ではないようだ。誤ったフォームが身に付きクセになると、それを修正するのに無駄な時間と労力がかかる。とても基本的なことだが、「できていない人」が多いのが現実だ。
誤ったフォームでトレーニングを続けた結果、カラダを痛めたあげく、効果が全くあらわれない......。これまでフィットネスの指導に携わってきた経験上、これで"フィットネス道"を挫折した人は数え切れないほどいる。
ではなぜ、フォームが大切なのか。さまざまな理由はあるが、いくつかを挙げたい。