夏マスク騒動を振り返る。涼感、抗菌、通気性から秋冬マスクへ

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秋冬のマスク商戦はどこへ行く?

 台風シーズンの到来と厳しい残暑の波状攻撃で疲れもピークに来つつある。新型コロナウイルスへの感染予防として日本中でマスクの需要が高止まりとなっているが、特に夏季は熱中症とのバランスで、夏用マスクが爆発的な売り上げとなった。

 そもそも春のマスク品薄パニックから、アベノマスクと騒動は続き、緊急事態宣言が解除され再び感染者数が増加すると、マスクの品薄状況が再び起こった。自粛警察、マスク警察、帰省警察などがあらわれ各地でトラブルも多発、この一種異様とも思えるほどのマスク遵守の現象について様々な意見が飛び交った。「ゼロリスク信仰」「正義中毒」などと評する識者や記者もいた。そこに来て猛暑の到来だ。

 もともと同調圧力の強い社会ゆえの現象であることは同志社大学心理学部中谷内下一也教授の研究グループによってなされたインターネットアンケートでも明らかとなった。(同志社大学:https://www.doshisha.ac.jp/news/2020/0807/news-detail-7768.html)

 この研究は、3月下旬に実施されたもので、マスク着用がどのような心理的要因と結びついているのかを分析。その結果、人々のマスク着用は、他の着用者を見てそれに同調しようとする傾向と強く結びついており、一方、本来の目的であるはずの、自分や他者への感染防止の思いとはごく弱い関連しかないことがわかった。
 
 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本人がマスクを着ける動機は、感染が怖いからでも他の人を守るためでもなく「みんなが着けているから」だった。

WHO によるマスク有効性の評価も変化

 新型コロナの出現で、マスクの有効性に関するイメージや意見が揺れ動いたのも事実だ。

 新型コロナが出現するまで、マスクは罹患中の感冒やインフルエンザなどで自覚症状があり咳や会話により飛沫で他人に移さないためのものというイメージが強かった。

 しかし、新型コロナでは多数の無症候の感染者によって発症前から飛沫感染を引き起こすことが判明した。呼吸器症状のある場合はもちろん無症候の場合も含め全員マスクの着用を推奨するという考え方に変化してきたのだ。

 WHO(世界保健機関)も当初、自覚症状のない人も含めた広範なマスク利用は「効果が明らかでない」と否定的だった。しかし途中からマスク利用の指針を改定した。流行地域では公共交通機関利用時などにソーシャルディスタンスを取ることが難しい場合、他人に感染させないためにマスク着用を推奨すると表明したのだ。

 一方で夏の到来とともに熱中症の問題が急浮上。

厚生労働省の「新しい生活様式」では熱中症予防行動のポイントを公表、以下のような指針が示された。

●マスクの着用について
「マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html)

 マスクの柔軟な利用を呼び掛けているが、前述の同調圧力のせいか 終始マスク着用の傾向があるため、外すという選択より、苦しくない、不快ではない夏用のマスクを求める需要が急速に膨れ上がった。

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