早期死亡リスクを低減させるのは“笑い”の習慣化 「笑う門には福来る」は本当だった!

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「なんばグランド花月」で笑いの免疫力を実験

 今回の報告対象は山形県在住者の「リスク傾向」だが、じつは「笑いの本場」関西圏では90年代から「リスク軽減=笑いの効用」に関する実験研究が実施されている。

 その嚆矢といえるのが「笑い」が免疫力に働きかける効用を実証すべく、1991年の大阪は「なんばグランド花月」で開催された実験例だろう。当日は20~62歳のがん患者たち(男女19名)が約3時間に渡って漫才や喜劇を堪能し、その前後の反応で「NK(ナチュラル・キラー)細胞の活性率」を調べた。

 主にがん細胞を攻撃するNK細胞の場合、その活性化の効用でアトピー性皮膚炎の症状が緩和されることや、海外例では悪性黒色腫の死亡率/再発率の減少も報告されている。この花月実験では、もともとNK細胞の活性率が低かった人ばかりでなく、高すぎた人に関しても「適正値に近づいた」という好結果が示されている。

笑う機会を持つ工夫が長寿の秘訣!?

 近年でも2017年4月に大阪国際がんセンターが「笑いとがん医療の実証研究」と題し、がん患者とその医療提供者を対象に、笑いの効用が「生活の質(QOL)」「免疫機能」に与える影響の探求を実施。鑑賞する舞台には、吉本興業や松竹芸能の芸人勢、米朝事務所から落語家が協力出演。その名も「わろてまえ劇場」が計8回行われた。

 こうした試みは、がん医療関連に止まらない。昨年(2018年)1月には大阪府立病院機構・大阪精神医療センターが吉本興業と連携し、笑いを「認知症の予防」に取り入れる全国初の実証研究を行なう旨を発表。同センターで認知症予防プログラムを受けている60歳以上の市民30名を集めて、お笑いを堪能してもらうイベントも催された。

 山形大学櫻田教授らは分析報告書で「日本人の一般集団では笑いが、全死亡や心血管疾患発症の独立したリスク因子である可能性が示唆された。心血管疾患を減らし、長寿を目指すのであれば、日常生活でもっと笑う機会を持つ工夫が必要かもしれない」と、「笑いの効用」を提言している。

 であれば、超高齢化社会で「お笑い芸人」はより重用され、「笑いの総合商社」はそれこそ笑いが止まらないだろう。(文=編集部)

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